歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
最近、拙著の新刊を出しました。
三国志ものです。かつてはよく書いていましたが、近年は遠ざかっていた世界です。

本書は10年前の単行本を文庫化したものです。
単行本当時も重版になるなど、比較的売れた本だったのを、編集者の小出文彦さんが見出してくれ、廣済堂出版さんが取り上げて、上梓の運びとなりました。
文庫化にあたって、修正加筆をだいぶしました。また図版をかなり精細にしました。図版が多いせいもあって、拙著にしてはかなりわかりやすく読みやすい本に仕上がったと思います。とくに戦争については詳しく述べています。

また表紙カバーのイラストは、人気イラストレーターの諏訪原寛幸さんに描いていただきました。とても引き立つ表紙になったと思います。諏訪原さん、有難うございました。

章見出しだけあげておきます。

はじめに――三国志世界への誘い
第一章 三国志の前史と社会背景
第二章 群雄の政略と軍略
第三章 三国志を彩る戦争Ⅰ
第四章 諸葛孔明の登場と戦い
第五章 三国志を彩る戦争Ⅱ
第六章 三国志きらめく軍師列伝
第七章 三国鼎立の最終勝利者は誰か

詳しい案内は、
版元のここや、Amazonのここをご覧下さい。

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【2012/07/25 10:16】 | 新刊
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このところ、多くのご論著をいただいているのに多忙と怠惰のため、御礼もご紹介もままならず、申し訳ありません。
そのうちから、いただいた順にご紹介し、御礼に代えたいと思います。

大西泰正氏より
『「大老」宇喜多秀家とその家臣団』 岩田書院 2012年

宇喜多秀家論、宇喜多家中論を精力的に研究している大西さんから頂戴しました。
今回とくに興味深かったのは、「第二章 豪姫のことども」と「第三章 富川達安をめぐって」である。
前者は秀家夫人で秀吉の養女でありながら、史料が少ない豪姫について、ある程度体系的に叙述され、豪姫の輪郭が少し明らかになったように思える。
後者は戸川達安(あるいは逵安)でも知られ、宇喜多家中の有力者。関ヶ原合戦直前の宇喜多騒動により家中を離脱し、家康に庇護されている。富川らの離反の理由がどこにあったについて、豊臣政権による大名権力の強化に対する不満がその一因に挙げられていたのは、他の大名家でも見られることで納得できた。


天野忠幸氏より
「松永久秀を取り巻く人々と堺の文化」 『堺市博物館研究報告』31号 2012年3月

三好政権論を研究している天野さんから頂戴した。
近年、精力的に論著を発表されている。
今回は、三好長慶の側近で、織田政権の大名ととなった松永久秀の身内や周辺について、多くの知見が紹介されている。
これまで、久秀の母や妻については考えたこともなかったが、妻は公家の広橋国光の妹(保子)である。国光が在京しないで、奈良に在国している理由もこれでわかった。妻保子は長慶の本拠、芥川城に居住しており、来客から礼物を受け取っているなど、三好政権下でもそれなりの地位にあったことがわかる。
また母と妻の墓は堺・南宗寺内にあったという。久秀にとって、やはり堺は格別の場所であったことがわかった。

家来・被官については、竹内秀勝、楠正虎(のち長諳)、結城忠正、清原枝賢、柳生宗厳(石舟斎)など、学者や剣術家と多彩である。結城忠正と清原枝賢はキリシタンでもある。忠正は『フロイス日本史』にもよく登場する人物だが、柳生石舟斎の剣術指南もしていたというのは初めて知った。

また信長が久秀から得たり学んだものが多いという指摘も新鮮だった。
楠正虎を右筆として取り上げたほか、茶器・多聞山城・側近を奪い取り、さらに「思想」まで継承したというのは興味深い。

以上、いろいろ知見を得、学ばせてもらいました。
遅ればせながら、御礼申し上げます。

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【2012/06/16 20:59】 | 新刊
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新人物往来社の文庫で、最近2点立て続けに拙稿掲載分が刊行されたのでご紹介しておきます。

1.『日本史有名人 男の生き方』 
 歴史読本編集部編 新人物文庫 2012年5月刊 定価714円+税

江戸時代以降の日本人♂68人の小伝。
私は西郷隆盛と大久保利通を担当しました。
西郷は1回目の奄美行きについての心境を。大久保は征韓論において、西郷との対決を控えたとき、息子2人に宛てた遺書について、それぞれ書いています。

2.『ここまでわかった! 本能寺の変』 
 歴史読本編集部編 新人物文庫 2012年5月刊 定価714円+税

本能寺の変には多くの歴史ファンの興味をそそるものがあります。
本書は昨年の歴史読本7月号の特集を再編集したものです。
執筆者は13人。ほとんどが研究者で、短いながらも中身の濃い議論になっています。
拙稿は「四国問題と斎藤利三の動向」というテーマで書いています。
天正10年5月中旬、安土城中であった信長と光秀の確執こそ、本能寺の変の最大の要因だとにらんでいます。

関心のある方は読んで下さいませ。

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【2012/05/08 16:06】 | 新刊
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最近、いただいたものです。
記して御礼申し上げます。

金子拓・遠藤珠紀さんより
『目録学の構築と古典学の再生―天皇家・公家文庫の実態復原と伝統的知識体系の解明―』
東京大学史料編纂所研究成果報告2011-3

編纂所の10編と11編を担当するお二人からいただきました。
8本の報告・論文・翻刻などが収録されています。そのうち、お二人の共著として、

「『兼見卿記』自元亀元年至四年記紙背文書」

があります。
吉田兼見の日記『兼見卿記』の紙背文書(筆写本)が同所に戦前から眠っていたのが近年発見され、その書誌的な研究と共に、紙背文書69点が翻刻されている。
天正7~9年の書状類の反古に元亀年間の日記が記載されていることが明らかになり、『兼見卿記』の成立過程の一端が判明したといえよう。つまり、同記はメモか草稿のようなものから浄書まで数年から10年ほどの時間が経過しているということである。
紙背文書のなかで、個人的には兼見の義兄弟(妻の兄か)である佐竹出羽守こと明智秀慶の書状が興味深い。

金子拓さんより
「肥後加藤家旧蔵豊臣秀吉・秀次朱印状について(続)」 『東京大学史料編纂所研究紀要』22号 2012年

タイトルにあるように前論文の続編である。
前論文で改易された肥後加藤家の受給文書が予想以上に大量に伝来していることに驚いたが、今回はその伝来経過を詳しく明らかにしている。そして秀吉・秀次の朱印状写し66点が紹介されている。


内倉昭文さんより
「『鹿児島県史料 名越時敏史料』について―収録(予定)史料に関する書誌的な研究等を中心に―」 『黎明館調査研究報告』24集 2012年
「曽我(どん)の“かさたき”考―「誤説」の訂正と『仮説』の提示―」 『鹿児島史学』57号 2012年
「『鹿児島史学』総目録」 『鹿児島史学』55号 2012年

鹿児島県資料センター黎明館の学芸員である内倉さんより3点頂戴した。
名越時敏史料は最近、公刊されている。「南島雑話」で有名な人物だが、そのほかにも多くの史料があることを知った。
曽我どんのかさたき(傘焼き)は鹿児島の有名な民俗行事。その位置づけや現存経緯を再検討しようという趣旨か。
『鹿児島史学』の総目録は有難い。知らない論文がたくさんあることがわかった。

以上、御礼申し上げます。
ほかにもまだいただきものがあるのですが、後日を期します。

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【2012/04/12 09:50】 | 新刊
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朝日文庫の新刊です。
同文庫編集部より受贈しました。

発売は明日6日です。定価660円+税
アマゾンでは予約受付中。ここです。

週刊朝日でずっと連載されてきた「週刊司馬遼太郎」が文庫化されています。

本書で取り上げられた司馬さんの作品は『翔ぶが如く』『最後の将軍』『胡蝶の夢』の3作品。
このうち、私のコメントなどは『翔ぶが如く』のところにあります。
コメントは56~65頁あたり。
西郷隆盛と大久保利通の決裂の背景などについて述べています。
それと、西郷が榎本武揚たち箱館戦争の国事犯を助命・釈放した真意についてはあまり知られていないので注目です。
もうひとつ、私への編集部からのインタビュー記事があります。
238~240頁です。

興味のある方はお読み下さい。

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【2012/04/05 11:13】 | 新刊
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