内輪の研究会で、桶狭間・長篠の両合戦について報告した。
すでに語り尽くされている感があり、とくに桶狭間合戦については史料が決定的に不足している。そんななか、これ以上何を報告できるのかという疑問もあるが、そうは言っておれない事情もあって、あえて報告の機会を仲間の研究者につくっていただいた。
桶狭間合戦については、戦前から迂回奇襲説が定説になっていたが、近年、藤本正行氏によって正面攻撃説が唱えられて、おおかたに受け容れられつつある。
報告するからには、藤本説の検証は避けて通れないので、若干、私見を述べた。使っている史料は藤本氏と変わらないから、あとは解釈論の領域になるが、二、三、藤本氏の方法論への疑問点と、織田・今川両軍の進行方向とルートについて、やや異なる意見を述べた。
長篠合戦については、論点を鉄炮に絞った。
果たして、織田軍に鉄炮はどれくらいあったのか。
陽明本信長公記などには、鳶ヶ巣に派遣した馬廻鉄炮500挺と本隊の1000挺の1500挺というのが定説である。
一方、太田牛一自筆の池田家本信長記には「鉄炮千挺計」の「千」の横に「三」と付け加えた形跡がある。これは、後世、甫庵信長記(3000挺の3段撃ち)を見た池田家の誰かが「三」を付け加えたのではないかと言われてきた。
池田家本の写しである原本信長記系の写本には、「三」を本文に取り込んで「三千挺」と記したものもあるが、信用できないとされてきた。
今回は、池田家本系統ではない異本にある「三千挺」をどう見るか検討した。いろいろな意見をうかがえて、大変参考になった。
全体を通じて、時間不足もあったが、不十分な報告で反省しきりである。
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さて、気を取り直して「ゴンザの露薩語講座」第6回です。
上記の理由で更新が遅れて申し訳ありません。
前回出題分「デミュ」ですが、ちょっと難しかったようですね。
薩摩弁では「大名」のことです。
正解は「公爵」です。
水戸っぽさんは、「大名」と解読され、さらに「貴族」と答えられていますので、正解と致します。鹿児島県外の方だと思われるのにお見事です。
黒豚シャブシャブさんも「大名」と答えられていて、ほぼ正解です。「皇帝」がやや惜しかったですね。「皇帝」は日本だと「将軍」か「天皇」になってしまいます。あと、当時、「大名」という言葉をふつうに使ったのかという疑問ももっともですね。ゴンザが使ったのを見ると、ある程度流通した言葉だったと思われます。
初参加のマロンハットさん、難しかったようですね。これに懲りずに次回からもご参加下さい。拙著共著お買い上げいただき有難うございます。
何といっても面白かったのは吉田松陰大好きさんの「でべそ」でした。もしかして「ソース」とかいう解答があるかなと思っていたのですが、それをはるかに上まわるユニークなお答えでした。次回からも吉田松陰大好きさんの面白いお答え待ってますね。
第6回出題:イェクロトント
ヒント:前回よりさらに難しいかな? より薩摩弁の口語で発音すると「ヨクロトット」です。同じような状態を指して「ヨクロタ」ともいいます。