膏肓記

歴史作家桐野作人のブログ  織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記

 
赤備え

新刊である。

副題:武田と井伊と真田と
著者:井伊達夫
版元:宮帯出版社


著者は日本甲冑協史学研究会会長・旧与板藩井伊子爵家18代当主。
同じ版元から『井伊軍志』なども刊行している。
なお、与板藩(越後三島郡)は井伊直孝の兄、直継(直勝)の流れの家で、18世紀初頭、成立した2万石ほどの藩である。

先日、京都に取材に行ったとき、たまたま同社の前を通りかかり、ポスターが貼ってあるのを見て、飛び込みで予約していたのが本日送られてきた。ここに案内がある。

口絵のカラー写真が豊富。ほとんど朱塗りの甲冑ばかりである。タイトルからして当然だが。

武田(山県昌景)の赤備えは有名で、のちに井伊の赤備えに引き継がれる。
真田の赤備えについては、大坂の陣で真田信繁勢が赤備えだったことが合戦図屏風などで明らかだが、著者は「古真田の赤備え」として、信繁以前の幸綱・信綱・昌幸の頃にも赤備えがあったのではないかと推測している。もっとも、史料がなさそうだが。

同社からは、お近づきのしるしにと、以下の新刊もいただいた。
武田軍団

三浦一郎『甦る武田軍団―その武具と軍装―』

御礼申し上げる。