膏肓記

歴史作家桐野作人のブログ  織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記

 
大河ドラマ「風林火山」第28回

いよいよ板垣信方と甘利虎泰の「両職」が討死。
板垣信方

上田原古戦場にある板垣信方の墓。昨夏撮影したもので、だいぶ荒れ果てていたが、本ドラマ最後の紀行によると、かなり整備されていた。

でも、甘利の内応って、策に溺れた筋書きではないだろうか。どうして、オーソドックスに作れないかなあ。
晴信の慢心を諫めるのに、敵に内通してしまったら、元も子もないだろうに。そんな人間の諫言など、晴信にはさらに通じなくなると思うのだが。
やっぱり、脚本家が独自性とか創作力を、何か勘違いしているような気がするな。

板垣信方の死については、本邦随一のアクションスターだった千葉ちゃんのために見せ場をつくるに違いないと思っていたから、あれこれ言うまい。ただ、影武者や孫子や諏訪法性の偽旗はやりすぎなんじゃなのかな。

もっとも、『甲陽軍鑑』では、板垣は「近国に名をとりたる仁なりといへども、油断いたされ候」とあるけれど、その死をより意義あるものにするには、「油断」という筋書きには出来なかったのだろうな。何せ、この間の数回で、散々下手な伏線を張りまくってきたから、覚悟の討死にしなきゃならなかったのだろう。

もっとも、『甲陽軍鑑』には、油断していた板垣が敵が襲来してきたので、床几から立ち上がって馬を引き寄せ乗ろうとしたところを、乱入してきた5,6人の敵に馬から引きずり降ろされ、転んだところを討ち取られたとある。

実際はお粗末で惨めな最期だったわけで。
唯一、馬上から落ちるところだけが『甲陽軍鑑』を取り入れたことになるのだろうか。

余談
千葉真一が引退するのではないかという情報が流れている。「キーハンター」をワクワクしながら見ていた世代だから感慨深い。
御年68歳だから、アクションスターとしては難しいのか。でも、古稀を過ぎたアクションスターというのも、また素敵だと思うけどな。
近々、記者会見があるらしい。