南日本新聞連載「さつま人国誌」第20回
―間諜に徹し無残な最期―
連載もようやく20回。まだ道半ばにも至っておりません。
今回は珍しく新選組関係のネタです。
薩摩出身の富山弥兵衛を取りあげてみました。
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富山を「とやま」と読まないで、「とみやま」と読むのはいかにも薩摩らしいです。
富山の出自や経歴など不明な点が多いですね。一応、薩摩藩京都藩邸の留守居役、内田仲之助の家来ということになっていますが、事実なのでしょうか? また私は諱も知りません。越後柏崎の招魂場には、富山の墓があるはずですが未見です。諱を刻んであるのでしょうか。
そういえば、先日の地震で倒壊などしていないでしょうか。
富山の生涯を見ると、立場こそ違え、田中新兵衛や伊牟田尚平と同じ匂いを感じてしまいます。世に出られない下級武士(陪臣)のもがきのようなものが……。