南日本新聞連載「さつま人国誌」第28回
―鎧を着けて「志気凛々」―今月の第4日曜日に挙行される妙円寺参りに関連することを書きました。
大久保利通が若い頃、妙円寺参りをしたことを日記に書いています。当時の様子がある程度わかる貴重な記録だといえましょう。
とくに、大久保が妙円寺に礼拝したとき、島津義弘の霊を感得したという一節などは興味深いですね。こういう神秘的なことを感じていたのかと、のちの冷徹な合理主義者とのしての大久保を知る者としてはやや意外の感に打たれます。
じつをいうと、この嘉永元年(1848)の日記は『大久保利通日記』(日本史籍協会叢書)には収録されていません。利通の三男利武氏によって大正10年(1921)に発見されて、『大久保利通文書』に収録され、さらに『鹿児島県史料 大久保利通史料(一)』に再録されたものです。
ちなみに、近々
マツノ書店から復刻される『大久保利通日記』には収録されたとのこと。