南日本新聞連載「さつま人国誌」第31回
―有馬新七 父そばに眠れず―
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今回は、寺田屋事件で闘死した有馬新七とその父正直のことについて書きました。正直は近衛忠熈夫人となった郁姫(島津斉宣の娘、同斉興の養女)の付き人として上京し、在京期間は十数年に及び、京都でなくなり、即宗院に葬られています。
しかし、伏見寺田屋で闘死した新七は「逆臣」とされたため、即宗院には葬られませんでした。
即宗院墓所を訪れたとき、正直の墓の横に、新七と一緒に串刺しになった道島五郎兵衛の墓があるのを、因縁だと感じました。
新七が即宗院に眠れなかったのは無念だったかもしれないという感慨が、今回の執筆動機となりました。