
リンク先の雑記@史華堂さんのブログで紹介されていた
新刊。
入手に少し手間取った。
編者である中世後期研究会というのはよく知らないが、若手の研究者の集まりだろうか。
13本の論文が収録されている。執筆者はいずれも若手。ほとんどが70年代生まれの人ばかりで、なかには80年代生まれの人もいる。
すべてを読んだわけではないが、とりあえず、問題関心が近いところからと、
平出真宣「戦国期政治権力論の展開と課題」を一読。
戦国大名論についての先行研究をじつに手際よくまとめてある。
論点や課題が奈辺にあるのか、よくわかった。
研究がじつに多様性をもっていることを確認。
戦国大名を近世とつながる権力と評価する一方、それを相対化すべきだという見解も少なくない。また村落との対峙という近年重視されている課題、戦国大名がどこに基盤を置いているか、検地論の再検討を通じて最新の成果や問題点もよく浮き彫りになっている。
とくに織豊権力との段階差については、個人的に興味あるところで、大変勉強になった。
一口に戦国大名論といっても、1世紀ほどの長い時間があり、それをひとからげに論じられないというのもよくわかった。
とくに16世紀中葉に、ひとつの画期を認めるべきで、それ以降は戦国大名同士の全国統一戦争の時代に入るという指摘はそのとおりだろうと思った。
ほかにも、織豊期について、
尾下成敏「織田・豊臣政権下の地域支配―「一職支配」論の現在―」という興味深い論文もある。
「一職支配」については、個人的に興味をもっていたテーマである。
先日、谷口克広氏とお会いしたときも、このテーマを詳しくうかがったほど。
これから読んでみたい。