歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
南日本新聞連載「さつま人国誌」第334回
―暐姫、寧姫の帰国とその後―

本日、連載が更新になりました。
同紙サイトのここか、右のリンク欄「さつま人国誌」をクリックすればご覧になれます。

前回に引き続いて、小松帯刀の新出書簡の紹介です。
小松は次兄相良治部と実家の肝付家の家族に対して、多忙のため手紙を書けない非礼を詫びています。
個人的に気になったのは、小松が名前を出している「司万」という人物。
女性だろうが、誰なのか調べきれなかった。
あくまで推測だが、治部の娘か、小松の妹かというあたりではと思っている。

島津斉彬の2人の姫は藩主島津茂久に嫁ぐ。いとこ同士の縁組みです。
妹寧姫は姉暐姫の死去後に後室となっています。
その際、近衛忠房の養女という形で嫁いでいます。
父斉彬が他界しているので、近衛家を後見人としたものか。
篤姫が近衛家の養女となって徳川将軍家に嫁いだことを想起させます。

2人の姫が短命に終わり、ともに出産当日他界している点も共通。
本人たちも生まれた子供たちも可哀想です。

小松書簡は次兄への私信のため、詳しい事情は書いてありませんが、この時期、2人の姫の江戸からの帰国、官位追贈と、薩摩藩が亡き前藩主島津斉彬の記憶を喚起し、顕彰している点が注目されます。
これは生麦事件をきっかけに対英開戦の危機が迫っていることに対して、久光とその周辺の対応策ではないかと思っています。生麦事件を引き起こした久光周辺、とくに久光四天王(小松・中山実善・大久保一蔵・堀次郎)への批判が藩内では強く、とくに配流中の西郷の召喚を求める日置派などの不平不満が顕在化していました。

そこで、久光周辺の事態打開策と藩内の結束を高めて臨戦態勢を築くために斉彬の権威を利用し、久光周辺の求心力を高めようとしたのかもしれません。
2人の姫の帰国もそのような政治的背景があったのではという気がしています。

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【2014/08/18 16:06】 | さつま人国誌
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花外楼
ばんない
こんばんは。

花外楼でお食事されたとはすごいです。値段もすごかったし、確か一見さんお断りだったような…

本編のほうに「島津斉彬が自ら撮ったらしい娘3人の写真」が掲載されていましたが、私は以前何かの本でこの写真を見たことがあります。77万石の大藩のお姫様達にしては着物がすごく地味な印象を受けました。

花外楼
桐野
ばんないさん

花外楼はそんなに格式高いんですか。知りませんでした。
おそらく桐野利秋子孫(正確には利秋妹の子孫)の伊東さんが常連ではないかと思います。伊東さんのお店指定でしたから。

今回の記事で、花外楼の女将から丁重な礼状来て、機会があればおいで下さいとありましたので、私ももう一見さんではないかもしれません(笑)。

花外楼
ばんない
こんにちは。
島津氏とも鹿児島とも関係ないネタなんですが、グルメネタ好きなんで脱線してみます(汗)

今手元に資料がないのですが、以前はJALのマイレージバンクの会員なら紹介無しで利用できたと記憶しています。ここから逆に考えると「一見さんはお断り」だったのではないかと思われます。
その時に参考価格として載っていた料金が昼でもお一人様1万円超えてたような(○。○)「あの吉兆よりたかーい!」と驚いた記憶があります。
いくら幕末好きな歴女でも、ここで女子会するのはかなりつらい価格帯かも(^^;)

今調べてみたら公式HPがあり、話題の阿倍野ハルカスに支店を出されたり庶民にもちょっぴり手が届く存在になってるようですね。
http://www.kagairo.co.jp/

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今月、来月の講演・講座のご案内です。

①雑誌歴史人 幕末セミナー
「坂本龍馬と薩長同盟」
日時:8月23日(土)13:00~15:00
会場:KKベストセラーズ
参加費:1500円
定員:40名(先着順)
詳しくはここをご覧下さい。

②名古屋栄・中日文化センター講座
「信長公記を読み解く」本能寺の変特集
7月から月1(第4木曜日)の6回講座
日時:8月28日(木)13:00~14:30
定員にわずかに空席あり
詳しくは、ここをご覧下さい。

③薩摩川内市市制施行10周年記念歴史講演会
「豊臣秀吉の襲来と川内~秀吉は川内に何をしに来たのか!?」 
日時:9月20日(土)14:30
場所: 薩摩川内市国際交流センター
(申し込み定員に達しました)

④宝山ホール講演会
「黒田官兵衛と島津氏」
日時:9月27日(土)13:00~
場所:鹿児島市宝山ホール
(申し込み定員に達しました)

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【2014/08/17 18:37】 | イベント
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講演のお知らせです。

来る9月20日、鹿児島県の薩摩川内市で市制施行10周年を記念しての歴史講演会で講師をつとめます。

演題:豊臣秀吉の襲来と川内~秀吉は川内に何をしに来たのか!?

天正15年(1587)、秀吉の島津攻めで最後の戦いの舞台となったのが川内です。
平佐城の攻防戦、島津義久の泰平寺での降伏、秀吉の南限地はどこなのか、秀吉の宮之城経由の撤退ルートにまつわる史跡や逸話などについて語る予定です。

応募要領は往復はがきでの申し込み(5名まで可)。
詳しくは、ここをご覧下さい。

ポスター表裏面もあるので載せておきます(ダブルクリックすれば拡大されます)。
140920薩摩川内市講演01 140920薩摩川内市講演02

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【2014/08/14 11:21】 | 信長
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南日本新聞連載「さつま人国誌」第333回
―斉彬の娘の帰国に同行―

更新がまた遅れてしまいました。
今回は小松帯刀の新出書簡を上・下2回にわたって紹介、解説します。
詳しくは同紙サイトのここか、右のリンク欄「さつま人国誌」をクリックすればご覧になれます。

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【2014/08/14 11:09】 | さつま人国誌
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