歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

最近また、ご高著をいただいた。
記して御礼申し上げます。

堀 新さんより
『消された秀吉の真実―徳川史観を越えて―』
山本博文・堀新・曽根勇二編 柏書房 2011年 定価2.800円+税

詳しくはここをご覧下さい。
だいぶ前に頂戴していたのに紹介が遅くなり申し訳ありません。
これは通称「豊臣研」の研究成果をまとめたもの。
「取次」「刀狩令」「人掃令」「豊臣賜姓」「秀吉と秀次」などを論じています。
いずれも豊臣政権論の重要な論点であり、ホットな論争が展開されているテーマもあります。

全体の文章が「です、ます」調になっていて、高度な内容の論文であるにもかかわらず読みやすいです。
これは史学の論文や著書は読みやすくすべきだという編著者の姿勢が色濃く反映されています。
その評価はさまざまでしょうが、個人的には好感がもてました。

編著者の一人である堀新さんは「豊臣秀吉と『豊臣』家康」というテーマで書いています。
豊臣政権のなかで、家康のみを特別視する傾向が研究者のなかに根強いことへの反論でもあります。
家康が秀次事件後に呈した起請文で「羽柴武蔵大納言」と書いており、豊臣姓だったことは容易に推定されましたが、それは案文であり、根拠がやや薄弱であることから、実際に「羽柴江戸大納言殿」と書かれた秀吉朱印状(家康の上方賄領についての知行方目録)の原文書を発掘したうえでの論考です。
家康特殊論を相対化し、豊臣政権における家康の地位や立場の再検討を促す重要な論証だと思われます。


谷口克広さんより
『信長・秀吉と家臣たち』 
学研新書 2011年 定価840円+税

詳しくはここです。
著名な信長研究者である谷口さんから頂戴した。
これは10年ほど前のNHKラジオ放送番組のテキストを新書化したものです。
そのテキストは私ももっていて、折に触れて参照させてもらったことがあります。
ラジオ番組の回ごとに一章分があてられているので、構成が非常によくできています。
また内容もそれほど古びていません。
信長・秀吉に関心のある人には恰好の入門書だといえます。
入門書ながら、著者の永年の研究成果が凝縮されています。
何かと興味本位のトンデモ系があふれていますが、このような史実に忠実な良書こそ読まれてほしいものです。



植松三十里さんより
『千姫 おんなの城』 
PHP文芸文庫 2011年 定価619円+税

詳しくはここです。
友人の作家、植松さんから頂戴した。
彼女は最近、相次いで文芸賞を受賞するなど、乗りに乗っています。
今回のは、大河ドラマを意識したものでしょうか。
お江の長女、千姫の悲劇的な生涯を描いています。

よろしければ、下記をクリックして下さい。
人気ブログランキング
スポンサーサイト

【2011/07/27 23:12】 | 雑記
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。