歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
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一昨日20日、武蔵野大学生涯学習講座のため、三鷹のサテライトキャンパスに出講。
「信長公記を読む」の4回目。
折からの雪に凍える。

フロイスと山科言継の岐阜訪問」というテーマ。

今回は『信長公記』は使用せず(記述がないため)、主に『フロイス日本史』と『言継卿記』を読んだ。
視覚的にも理解してもらうために、パワーポイントでいくつか写真や史料を見てもらった。

岐阜城の居館跡は現在発掘がだいぶ進んでいる。フロイスも4階建て居館の1Fでも眺めがよかったと書いていることから、山麓というより山腹にあったのだろうか。いつぞや岐阜城天守に上がるロープウェイに乗ったとき、眼下に発掘現場があったが、明らかに山腹だった。

この2人は信長に愛された数少ない人たちだが、フロイスが外国人ゆえか興味津々で、岐阜城のことをかなり詳細に述べているのに対して、言継は自分の用事のことだけで、長期滞在した割には岐阜城については何ひとつ書いてくれていない。
これは言継に限らず、貴族には一般的な傾向のような気がする。貴族にとって城郭や城下町は世界が違ってあまり興味がない対象なのかなと思ってしまう。言継より後輩の勧修寺晴豊や山科言経も安土城に何度か行っているが、ほとんど城のことは書いていない。
吉田兼見が明智光秀の坂本城の天主(小天主も含む)のことを少し書いてくれているのはむしろ例外的か。そういえば、本能寺の変後、安土城天主が焼けたことを書いているのも兼見だったな。

いつぞや、友人の和田裕弘さんが安土城天主倒壊の可能性を指摘した論文を公表したとき、これほどの大事件なら、ほかの史料にも書かれるはずだという批判があったが、どう考えても納得いかない。安土城天主が焼失しても、ほとんど記録に残らない事実からもそれは明らかだろう。

おっと、話が横道にそれてしまったので、この辺で。

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【2012/01/22 22:58】 | 武蔵野大学社会連携センター
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のの
今の岐阜城でもかなり眺めはよいのですが当時の澄んだ空気だったら相当に彼方まで見通せたでしょうね。これを見て信長が「天下」という単語を使用したかと思うと限定的な地理の先にも視点が向いていたのかとも思います。
現在の岐阜城下には火葬場がいっぱい出来て少し変な感じが・・今でもお爺ちゃんで1日1回歩いて登ってる人がいる、なんて話もありますし馬なんかじゃ登れない、とか苦労して?登ると景色も一段ときれいだったでしょうか。
言継も風情がないですが、フロイスのように住むところにも苦労すると住居にも関心がいくのでしょうね。城郭に興味が無い、というよりは恵まれた暮らしの人に共通する無関心さ、というとこでしょうか。

山科言継
桐野
ののさん、ご意見有難うございます。

岐阜城天守はたしかに眺めがいいですね。
信長が頂上に住んでいた理由もよくわかります。
ただ、山科言継が恵まれていたというのはどうかと。かなり貧乏だったと思います。
むしろ、武家と公家の価値観の違いのほうが大きい気がします。


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コメント
この記事へのコメント
今の岐阜城でもかなり眺めはよいのですが当時の澄んだ空気だったら相当に彼方まで見通せたでしょうね。これを見て信長が「天下」という単語を使用したかと思うと限定的な地理の先にも視点が向いていたのかとも思います。
現在の岐阜城下には火葬場がいっぱい出来て少し変な感じが・・今でもお爺ちゃんで1日1回歩いて登ってる人がいる、なんて話もありますし馬なんかじゃ登れない、とか苦労して?登ると景色も一段ときれいだったでしょうか。
言継も風情がないですが、フロイスのように住むところにも苦労すると住居にも関心がいくのでしょうね。城郭に興味が無い、というよりは恵まれた暮らしの人に共通する無関心さ、というとこでしょうか。
2012/01/27(Fri) 15:01 | URL  | のの #-[ 編集]
山科言継
ののさん、ご意見有難うございます。

岐阜城天守はたしかに眺めがいいですね。
信長が頂上に住んでいた理由もよくわかります。
ただ、山科言継が恵まれていたというのはどうかと。かなり貧乏だったと思います。
むしろ、武家と公家の価値観の違いのほうが大きい気がします。
2012/01/28(Sat) 16:48 | URL  | 桐野 #hxjklqKc[ 編集]
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