歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
昨夜、小学館アカデミー講座「てらこや」に出講。

「『佐佐木高行 保古飛呂比』を読む」の18回目。
今回は「イカロス号事件勃発と浦上キリシタン事件」と題し、慶応3年(1867)7月あたりを読む。
土佐藩の慶応3年軍制改革の記事が断片的にあった。同藩大目付クラスの名による触書で、銃隊編成にするとか、弓は編成からはずすといった趣旨。乾退助も署名者に名を連ねているのが注目か。手続き上、この前段として、藩主もしくは家老クラス連署の達しのような文書が存在するのではないかと思われるが、不勉強なのでよくわからない。
なお、大目付から軍役関係の命令が出ているのは、佐佐木が日記に大鑑察(大目付)は武者奉行を兼ねると書いていることと相応するか。
幕末土佐藩の軍制改革について専論はないのだろうか?

佐佐木や中岡慎太郎の様子を見ると、薩摩藩と薩土盟約を交わして帰国した後藤象二郎が山内容堂を説得し、藩兵2大隊を引き連れて上京してくるのを既定方針として、いろいろ準備したり、心構えを説いたりしている。慎太郎に至っては「天下の大戦争」必至なので、容堂公は上京しない方がいい(土佐藩兵は兵が少ないので、容堂警固の兵を戦闘要員に回したいから)とまで言い切っている。
薩土盟約に賭ける気持ちは土佐も薩摩も一緒だったのだなと感じる。ほどなく頓挫して失望に変わるけど。

イカロス号事件については、発端のところだけをやる。
土佐や長崎での対英・対幕交渉は次回まわしにした。
薩摩藩の西郷が佐佐木たちに藩船を貸与するなど、涙ぐましい側面支援をしている。
それにしても、イカロス号事件は下手すれば土佐藩の存亡に関わり、土英戦争に発展したかもしれないのに、あまり注目されていないと感じる。とくに国史大辞典にも立項されていないのは残念だ。

もうひとつ、長崎での浦上くずれ、浦上キリシタン事件についても少し触れ、この問題が明治まで尾を引くことを話す。また龍馬が佐佐木に「耶蘇教を利用して挙兵」と放言するのも、この事件が念頭にあったからだろう。

次回は4月3日(火)午後7時~8時30分で、体験講座を予定しています。
幕末の薩摩や土佐に関心をおもちの方の受講をお待ちしております。
それで、今回は「船中八策はあったのか」というテーマでやりたいと思っています。
船中八策といえば、龍馬の代名詞のように語られますが、史料的には大きな疑問があり、史実認定するには慎重でなくてはなりません。そのあたりをまとめて検討したいと思っています。

お問い合わせ・お申し込みは小学館アカデミーのここをご参照下さい。
体験講座は1回だけでも受講でき、受講料も1000円程度とリーズナブルです。
会場は千代田区立日比谷図書文化館(日比谷公園内)です。MAP・アクセスはここです。

↓↓↓ぜひ下記をクリックして下さいね↓↓↓
人気ブログランキング

スポンサーサイト

【2012/03/14 09:18】 | てらこや
トラックバック(0) |

記事とは関係ないのですが・・・
こんにちは。
記事とは関係のない件での書き込み、
大変失礼いたします。

昨年夏に初めて鹿児島に行き、
大久保利通さんに興味を持ち、私淑しております。
帰京して、青山霊園にある、
大久保さんの墓所にお墓参りに行きましたが、
大久保さん関連の慰霊祭?で、
「甲東祭」というものがあると聞きました。
インターネットで「甲東祭」検索したところ、
貴ブログにたどり着いた次第です。

前置きが長くなりましたが、
この「甲東祭」には、
一般の有志の参加は可能なのでしょうか?
また、もし参加が可能な場合は、
どちらに問い合わせをさせていただくのが
よいのでしょうか?
何かもしご存じでしたら、
お教えいただけますと大変ありがたいです。

飛び込み、かつこのような形での、
突然の問い合わせ、申し訳ありません。
お忙しいところ、お手数をおかけいたしますが、
ご回答いただけましたら幸いです。



今年は5月19日です
桐野
六さん

はじめまして。
今年の甲東祭は表題の日の午後1時頃から青山霊園の甲東の墓所で墓前祭があります。
参加資格は甲東に関心がある、好きであるという以外、とくにありません。
飛び込みでも可です。
墓前祭では神式の祭礼があり、列席者もお参りします。
墓前祭終了後、近くの茶店で直会があり、飲食します。こちらも参加されるなら、なにがしかの寸志があったほうがいいでしょう。
服装はとくに喪服である必要はありません。男性だとネクタイはされていたほうがいいかと。

コメントを閉じる▲
コメント
この記事へのコメント
記事とは関係ないのですが・・・
こんにちは。
記事とは関係のない件での書き込み、
大変失礼いたします。

昨年夏に初めて鹿児島に行き、
大久保利通さんに興味を持ち、私淑しております。
帰京して、青山霊園にある、
大久保さんの墓所にお墓参りに行きましたが、
大久保さん関連の慰霊祭?で、
「甲東祭」というものがあると聞きました。
インターネットで「甲東祭」検索したところ、
貴ブログにたどり着いた次第です。

前置きが長くなりましたが、
この「甲東祭」には、
一般の有志の参加は可能なのでしょうか?
また、もし参加が可能な場合は、
どちらに問い合わせをさせていただくのが
よいのでしょうか?
何かもしご存じでしたら、
お教えいただけますと大変ありがたいです。

飛び込み、かつこのような形での、
突然の問い合わせ、申し訳ありません。
お忙しいところ、お手数をおかけいたしますが、
ご回答いただけましたら幸いです。

2012/03/15(Thu) 17:47 | URL  |  #-[ 編集]
今年は5月19日です
六さん

はじめまして。
今年の甲東祭は表題の日の午後1時頃から青山霊園の甲東の墓所で墓前祭があります。
参加資格は甲東に関心がある、好きであるという以外、とくにありません。
飛び込みでも可です。
墓前祭では神式の祭礼があり、列席者もお参りします。
墓前祭終了後、近くの茶店で直会があり、飲食します。こちらも参加されるなら、なにがしかの寸志があったほうがいいでしょう。
服装はとくに喪服である必要はありません。男性だとネクタイはされていたほうがいいかと。
2012/03/15(Thu) 20:51 | URL  | 桐野 #hxjklqKc[ 編集]
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック