歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

滋賀県彦根市のサンライズ出版から表題の新刊を頂戴しました。
記して御礼申し上げます。

古くからの三成研究会であるオンライン三成会の編集執筆によるものです。
主なメンバーのなかで、中井俊一郎さんや田附清子さんなどとは交流があります。石田世一さんとはお会いしていませんが、非常に緻密な三成論をまとめている方で、以前からよく拝読していました。
詳しくは版元のサイトのここをご覧下さい。

初版は2009年ですが、重版にあたり、だいぶ増改訂されたようです。
会員のみなさんが分担執筆するという体裁をとっています。
石田三成について知りたいことはほとんど全部触れられているといっても過言ではありません。構成は以下の通り。

第一陣:三成の生涯を追って
第二陣:三成をめぐる人々

第一陣では、三成の足跡が豊富な写真付きで紹介され解説も付されていて、非常に親切な編集です。
第二陣では、三成の娘辰姫など知らないことも多く参考になりました。

私は三成については門外漢ですが、あえてひとつ注文を付けるとすれば、島左近の出自になるでしょうか。
それについて本書では、大和・近江・対馬・尾張の4説を紹介しています。諸説をバランスよく取り上げるのは読者にとって親切な態度で入門書・概説書としては当然ですが、やはり大和説、筒井順慶・定次の重臣だったのではないかと思います。

たとえば、筒井順慶が他界したとき、その「葬送次第目録」に五番目として「嶋左近」の名前が見えます。これは一次史料なので、ほぼ決定的ではないかという気がします。
ほかには二次的な編纂物ですが、『陰徳太平記』『松平記』『根来焼討太田責細記』などにも島左近は登場し、いずれも順慶・定次父子の家来として描かれています。これらの軍記物は比較的良質な部類だと思います。
『松平記』によれば、遅くとも天正初年には順慶の家来になっているようです。生まれと仕官は別だった可能性もあるでしょうが、「(筒井家の)家子」という記述もあり、古くからの被官だったのではないでしょうか。

以上、感じた点でした。
非常にコンパクトにまとめられた三成伝であり、関心のある方にはお勧めです。

↓↓↓ぜひ下記をクリックして下さいね↓↓↓
人気ブログランキング

スポンサーサイト

【2012/03/25 09:44】 | 信長
トラックバック(0) |

ご高評ありがとうございます
サンライズ出版 矢島
中井さんの左近論は冷静ななかに思い入れが見え隠れして印象深いですね。本全体をとおして「史実」と「伝説」をバランスよく(節操なく?)散りばめているのがミソだと自負しております。

あ、このあと勇気を出してフェイスブックの友達申請させていただきます!

コメントを閉じる▲
コメント
この記事へのコメント
ご高評ありがとうございます
中井さんの左近論は冷静ななかに思い入れが見え隠れして印象深いですね。本全体をとおして「史実」と「伝説」をバランスよく(節操なく?)散りばめているのがミソだと自負しております。

あ、このあと勇気を出してフェイスブックの友達申請させていただきます!
2012/03/28(Wed) 11:01 | URL  | サンライズ出版 矢島 #-[ 編集]
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。