歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
昨日、武蔵野大学生涯学習講座「信長公記を読む」に出講。

テーマは「小谷封じ込めと異見17カ条」。
信長が将軍義昭を批判した異見17カ条を全部読む。
やや駆け足ながら解説をした。信長の異見は微に入り細を穿つようなもので、些細なことまで挙げている。
信長サイドの主張である点を割り引いても、義昭の依怙や不公正さが目立っていたのはある程度確実だろう。
異見は『信長公記』巻6(元亀4年)の冒頭に掲載されているが、正確には前年の元亀3年(1572)9月の出来事である。浅井・朝倉両軍との戦いを有利に進めているときで、信長が義昭を徹底的に追いつめようとしていたかは不明。
同時期に、義昭は信長の京都邸普請を何度も督促したり、三好義継・松永久秀の離反に対しても「公方衆」(幕府奉公衆)を共同出陣させており、まだ表向きは関係良好にみえる。義昭が信長に無断で地方の大名に対して御内書を発給していることと合わせ、この時期の義昭と信長の関係をどうとらえるか、なかなか難しいと感じた。

さて、来月からこの講座も第3期を迎える。
元亀争乱が終結し、義昭追放後の信長の新たな政治が始まる時期である。
浅井・朝倉の滅亡、天正改元と譲位問題、蘭奢待切り取り、長島一向一揆などを取り扱います。
興味のある方は参加してみませんか。
主催者の講座案内はここですが、まだ次期に向けた更新がなされていません。

案内チラシを載せておきます。ご参照下さい。
なお、多少カリキュラム変更があります。
前期分のスケジュールが1回ずれたため、第3期は前期最終回の「武田信玄の西上と三方ヶ原合戦」から始まります。同時に第3期最終回「長篠合戦①」が第4期回しとなります点、ご了承下さい。

信長3三鷹アクセス

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【2012/09/22 14:52】 | イベント
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龍馬暗殺の薩摩説について
中島
 いつも楽しく拝見させていただいています。特に「さつま人国志」は。
 龍馬の暗殺につては、まったく新しい視点で土佐藩の実情を述べた『龍馬暗殺の黒幕は歴史から消されていた』を今年、出しております。
 本来は幕末の大きく変化した50日間の情勢を
 土佐藩と中岡慎太郎と龍馬の暗殺事件を中心に書き残したものです。
 作品はやや誤植などあり残念ですが、一読はされたのでしょうか。
 現在は、薩摩藩説については、ほとんど話題にはなっていないと私見ですが思います。
 この点を知っておられての講演なのか、そこが気になりコメントを。
             敬具

薩摩黒幕説
桐野作人
中島さん

コメント有難うございます。
不勉強で、ご著書は拝読しておりません。
個人的には、薩摩を含めて黒幕説はありえないと考えております。
今井信郎供述を超える史料はなかなか難しいと考えているところです。

薩摩黒幕説はほとんど話題になっていないということですが、果たしてそうでしょうか? 近年の関連刊行物はその説が多数を占めているように感じていますが。



中島
 ご返事、ありがとうございます。
薩摩説は以前に半藤一利や中村彰彦氏などが
 述べましたが、小説の類として、現在では多くの人は問題にしていません。少し、認識のズレがありそうですね。
 それと、今井信朗の供述書ですが、岩崎鏡川の「龍馬関係文書」の中の資料ですが大正のもので、原本もなく、A級資料ではないと思っています。
 この点は拙書で多少、詳しく述べております。

 岩崎鏡川の資料編纂は意図的なものがある。龍馬暗殺で岩崎鏡川の資料を過大視するのは、歴史学としてはよほど、注意が必要と思います。
 土佐に関係の深い岩崎鏡川が見つけたというのは、中身はかなり慎重に再考すべき。
 それが、歴史のやる意味でもあると。
 いずれにしても、薩摩説は無いのは確かですが。(笑い。)
 講義が盛況であることを祈念いたします。
 
 

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龍馬暗殺の薩摩説について
 いつも楽しく拝見させていただいています。特に「さつま人国志」は。
 龍馬の暗殺につては、まったく新しい視点で土佐藩の実情を述べた『龍馬暗殺の黒幕は歴史から消されていた』を今年、出しております。
 本来は幕末の大きく変化した50日間の情勢を
 土佐藩と中岡慎太郎と龍馬の暗殺事件を中心に書き残したものです。
 作品はやや誤植などあり残念ですが、一読はされたのでしょうか。
 現在は、薩摩藩説については、ほとんど話題にはなっていないと私見ですが思います。
 この点を知っておられての講演なのか、そこが気になりコメントを。
             敬具
2012/10/21(Sun) 12:08 | URL  | 中島 #2kbNzpR6[ 編集]
薩摩黒幕説
中島さん

コメント有難うございます。
不勉強で、ご著書は拝読しておりません。
個人的には、薩摩を含めて黒幕説はありえないと考えております。
今井信郎供述を超える史料はなかなか難しいと考えているところです。

薩摩黒幕説はほとんど話題になっていないということですが、果たしてそうでしょうか? 近年の関連刊行物はその説が多数を占めているように感じていますが。
2012/10/22(Mon) 14:22 | URL  | 桐野作人 #hxjklqKc[ 編集]
 ご返事、ありがとうございます。
薩摩説は以前に半藤一利や中村彰彦氏などが
 述べましたが、小説の類として、現在では多くの人は問題にしていません。少し、認識のズレがありそうですね。
 それと、今井信朗の供述書ですが、岩崎鏡川の「龍馬関係文書」の中の資料ですが大正のもので、原本もなく、A級資料ではないと思っています。
 この点は拙書で多少、詳しく述べております。

 岩崎鏡川の資料編纂は意図的なものがある。龍馬暗殺で岩崎鏡川の資料を過大視するのは、歴史学としてはよほど、注意が必要と思います。
 土佐に関係の深い岩崎鏡川が見つけたというのは、中身はかなり慎重に再考すべき。
 それが、歴史のやる意味でもあると。
 いずれにしても、薩摩説は無いのは確かですが。(笑い。)
 講義が盛況であることを祈念いたします。
 
 
2012/10/22(Mon) 15:49 | URL  | 中島 #2kbNzpR6[ 編集]
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