歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
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南日本新聞連載「さつま人国誌」第283回
―明国渡航失敗、鬼界島へ―

昨日、連載が更新になりました。
同紙サイトのここか、右のリンク欄「さつま人国誌」をクリックすればご覧になれます。

前回に引き続いて、江戸初期の朱子学者、藤原惺窩の薩摩入りです。

今回は慶長大地震の記事が注目ですね。
非常に有名な地震ですが、畿内だけではなく西日本一帯を襲ったようです。
惺窩の『南航日記残簡』にも、閏7月9日、12日、13日と3回も記録されています。
畿内の慶長大地震は13日とされていますが、どうやら12日深夜に起きたようですから、もしかすると、惺窩の日記12日条「大地震、夜亦〔また〕震」というのが本震かもしれません。
ちなみに、地震が起きたときはまだ改元されておらず、本当は文禄6年です。
改元されたのは10月27日のことですから、文禄大地震と呼んだほうが正確かも知れません。

あと、惺窩は太守島津義久の御座船のことを書いています。
「壮麗、新しくて大也」とありますから、大きくて立派だったようです。
惺窩は義久にも会っていますから、もしかしたら乗せてもらったのかもしれません。

もうひとつ、山川港の様子も面白いです。
山川港は湾になっていますが、その西側の湾口に鳴川という川が流れ込み、現在もその流れが滝のように海に落ちているそうですが、惺窩もそれを見たと思われ、「瀑川」と表現しています。
また海岸の砂地から温泉が湧き出てきて、地元民が穴を掘って入浴していることも書かれています。
山川の近くの指宿が天然砂むし温泉として有名ですが、当時は山川も同様だったようです。

しかし、惺窩の明国渡航は失敗に終わりました。
嵐に遭って鬼界島に流されてしまったのです。
同島での滞在はおよそ1年にわたったようです。
鬼界島は源平時代、僧俊寛が島流しになったことでも知られています。
現在は硫黄島といいますが、以前、その上空を飛んでいたとき、海岸線を構成している活火山の周辺が硫黄で黄色くなっているのを目撃しました。文字どおり、硫黄島だと実感しました。
もちろん、太平洋戦争末期の激戦地である硫黄島とは別の島です。

次回も薩摩にやってきた人を取り上げる予定です。

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【2013/06/25 14:04】 | さつま人国誌
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ばんない
御無沙汰しております。

藤原惺窩の来薩については何かの本でちらっと読んだことがあったのですが、本人の記録が実際に残っていたとは知りませんでした。しかも、硫黄島で遭難していたとは…。私が読んだ本(タイトル失念、多分一般書)では山川で引き留められた、と書いてあったような…。

硫黄島で遭難したときには、流石の藤原惺窩の頭にも、俊寛のことがよぎったかも知れませんね(汗)

東京の「硫黄島」とはよく混同されるようですね>鹿児島「硫黄島」 東京が「いおうとう」鹿児島が「いおうじま」でしたか?クリント・イーストウッドの例の映画がヒットしたときには、鹿児島の方の役場にも問い合わせた殺到して、説明が大変だったとか聞いたことがあります。

>次回も薩摩にやってきた人
坂本竜馬とか近衞信尋ならべたすぎますしね、誰でしょうか?


次回
桐野
ばんないさん、お久しぶりです。

次回はベタに近い人です(笑)。


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コメント
この記事へのコメント
御無沙汰しております。

藤原惺窩の来薩については何かの本でちらっと読んだことがあったのですが、本人の記録が実際に残っていたとは知りませんでした。しかも、硫黄島で遭難していたとは…。私が読んだ本(タイトル失念、多分一般書)では山川で引き留められた、と書いてあったような…。

硫黄島で遭難したときには、流石の藤原惺窩の頭にも、俊寛のことがよぎったかも知れませんね(汗)

東京の「硫黄島」とはよく混同されるようですね>鹿児島「硫黄島」 東京が「いおうとう」鹿児島が「いおうじま」でしたか?クリント・イーストウッドの例の映画がヒットしたときには、鹿児島の方の役場にも問い合わせた殺到して、説明が大変だったとか聞いたことがあります。

>次回も薩摩にやってきた人
坂本竜馬とか近衞信尋ならべたすぎますしね、誰でしょうか?
2013/06/28(Fri) 06:54 | URL  | ばんない #kyBjvhlc[ 編集]
次回
ばんないさん、お久しぶりです。

次回はベタに近い人です(笑)。
2013/06/28(Fri) 08:22 | URL  | 桐野 #hxjklqKc[ 編集]
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