歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
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信玄の戦略

著者の柴辻俊六氏より新刊の高著(中公新書)をご恵贈いただいた。多謝。明日25日発売だそうです。

柴辻氏はいうまでもなく、武田氏研究の大家である。また真田氏の研究でも知られている。
とくに黒田基樹氏と共編の『戦国遺文 武田氏編』全六巻(東京堂出版)は武田氏研究には必携の史料集である。

いただいた新刊はまだ全部読んでいないが、武田信玄の最後の西上作戦を、柴辻氏がどのように評価しているのか気になったので、その部分だけ拾い読みした。

柴辻氏は、信玄が将軍義昭側近の上野秀政に宛てた書状(元亀四年正月十一日付)に注目し、そのなかに信長の悪業を五カ条にわたって列挙したうえで、「現世安民之政」とか「天下静謐の功を致すべし」といった文言があるから、上洛の意志が固かったと結論づけている。

この文書は『甲陽軍鑑』にも収録されており、やや粉飾ありかと思っていたが、醍醐理性院文書にもほぼ同文のものが収録されていることから、やはり真正なものであるようだ。

信玄の西上作戦がやはり上洛戦だったとなれば、信玄が臨終の間際に「瀬田に旗を立てよ」とうわごとのように叫んだという『甲陽軍鑑』の記事は一層の真実味を帯びることになる。

いずれにせよ、読むのが楽しみだ。
もっとも、同書編集部からも別途いただいたので、同じ本が二冊ある(汗)。

『信玄の戦略―組織、合戦、領国経営―』
柴辻俊六 著
甲斐一国を振り出しに次々と領国を拡大し、一時は全国統一さえありえたほどの快進撃はなぜ可能だったか
新書判/256ページ/定価798円(本体760円)
ISBN4-12-101872-9 C1221
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【2006/11/24 12:56】 | 新刊
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