歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
このところ、なかなかブログを更新する余裕がありません。
それで、ツイッターの記事を加工してご紹介することにしました。

学研の『歴史群像』誌最新号(6月号)に久しぶりに記事を書いた。「再考 薩長同盟」というタイトル。同誌のなかではやや異質な記事かも。薩長同盟の最近の論点について整理し、私見を述べてみた。成立日、成立場所などはむろん、その背景や性格も。詳しくはここです。

薩長同盟については呼称の問題(薩長盟約か同盟か)に象徴されるように、その目的や性格については研究者の間で意見が分かれている。今回は「薩長同盟」という呼称を採用する立場から論述。近年はさすがに武力倒幕が目的という考え方は否定されてきたが、かといって、軍事的な側面はないのか。

薩長同盟の意義を難しくしているのは、薩長の間で合意文書が作成されなかったことが大きい。そのため、薩長にとってその重要度が非対称(長州に重く、薩摩に軽い)だとされてきたが、それでいいのだろうかという疑問。すでに指摘されているが、島津久光が強硬派の西郷吉之助の動きを警戒。

久光は在京重役が二派に分かれていることを重視、西郷の帰国を命じる。西郷は久光の方針から逸脱していないことをしきりに釈明しているが、薩長同盟の内容は、久光の統制に西郷らが服したかどうかも論点だろう。合意文書が作成されなかった背景には久光と在京重役の間の思惑の違いもあったかも。

『歴史群像』誌という商業誌にもかかわらず、論文調の記事になってしまったが、紙面の関係で十分に論じきれていないのも自覚している。薩摩藩の一藩割拠方針と薩長同盟の連動性とか、同盟締結における薩摩側(とくに西郷)の内在的契機が幕長開戦にあり、それを想定としている点など今後の課題。

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【2016/05/16 10:28】 | 幕末維新
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