南日本新聞「さつま人国誌」第22回
―藩外人ながら薩摩藩士―右下のリンク欄からご覧になれます。
先日、
南日本新聞でJR鹿児島中央駅前の「若き薩摩の群像」から除外された2人(高見弥一・堀孝之)の銅像を完成させようという趣旨の会が発足したことが報じられた。
私も以前、拙ブログでこの問題に触れたことがある。
ここです。この銅像は慶応元年(1865)の薩摩藩英国留学生の記念碑だが、2人だけ除外されたのは「薩摩藩士ではない」という理由から。
このこと自体、開いた口が塞がらない狭量というべきだが、今回のコラムでは2人が藩外出身者ながらも、薩摩藩士だったことを実証する史料を紹介した。とすれば、当初の基準に該当するわけで、除外する理由にはならないことになる。
当時、これらの史料が明らかになっていなかったという制約はあったにせよ、藩外人だから除外するという考え方が、140年前のこの青年たちの雄図に比して、どれだけちっぽけに見えることか。
今回、急に銅像追加再建の動きが出てきたのは、島津本家の当主が動いたということもあろう。
何より、来年の大河ドラマを意識した動きではないかと思われる。来年は観光客が増えるのは間違いない。
鹿児島の玄関口である鹿児島中央駅を降りるとすぐ目の前にある銅像が、薩摩の排他性、独善性の象徴ではないかと、県外に流布されてマイナスイメージが広がったらたまらんという思いがあったのではないかと憶測する。
動機はともあれ、除外された2人のためにも喜ばしい動きである。