膏肓記

歴史作家桐野作人のブログ  織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記

 
南日本新聞連載「さつま人国誌」第35回
―龍馬暗殺の究明に奔走―

連載が更新になりました。
左下のリンク欄「さつま人国誌」をクリックしたらご覧になれます。

桐野利秋シリーズの4回目。
今回は近江屋事件と中村半次郎の関わりについて書きました。
中村半次郎実行犯説もあるようですが、史料を見るかぎり、むしろ逆で、中村は真相究明に奔走しています。強調したいのはその点です。
薩摩藩も大久保利通を筆頭に、龍馬・中岡暗殺の犯人を捜そうとしている土佐藩に全面的に協力しています。薩摩藩黒幕説はどう考えても成立しないと思います。

なお、ブログ凍結中に連載その3も掲載されました。これは「人斬り」の虚実について書きました。
「人斬り」という言葉はおそらく明治以降の造語で、幕末当時は一般的ではなかったと思います。むしろ「天誅」という言葉で正当化したのではないでしょうか。
また、桐野が「天誅」を加えたのは、赤松小三郎だけで、しかもその行為は桐野の日記「京在日記」が公表されてから初めて明らかになりました。
ですから、桐野が「天誅」を実行するような人物だとは知られていなかったわけで、「人斬り半次郎」という呼び方は比較的新しく、同時代にはありえなかったフィクションといわざるをえません。
できれば、今回と前回、合わせてご覧下さい。

じつは、桐野利秋編は4回連載のつもりでしたが、予定変更で5回に延びました。次回が桐野編の最終回で、野村忍助との因縁を書く予定です。

ついでながら、凍結が長かったため、人気ブログランキングもすっかり落ち込んでしまいました。よろしかったら、リンク欄のそれをクリックして下さいませ。
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