歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
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ネットで戦前の雑誌を購入した。
そのうちの一冊は昭和11年(1936)刊行のもの。二・二六事件が勃発した年で、日本が暗い世相になり始めたころである。

頁をパラパラとめくっていると、面白い物が挟まっているのに気づいた。
東京・神田神保町の洋服店の小さな三つ折り広告である(写真をクリックすると拡大します)。
既製服の価格の一覧がある。

 背広10円
 学生服6円80銭
 オーバー6円
 モーニング20円……


いまの物価とくらべて、まさに隔世の感がある。1万倍くらい違いそうだ。
そして、消費者の気を引くように3円の割引券が付いているだけでなく、表には「大東京交通図」、裏には「東京市電車案内図」というマップが付いている。
私たちが駅でよく見かける路線マップと同じようなものである。

大東京」という呼び名。
皇居を中心に東京中に張りめぐらされた市電網。
いまとはまったく異なる東京の姿がそこにある。
そして、私が利用する私鉄を調べてみた。もちろんあったが、最寄り駅は書かれていない。70年前はまだ存在しなかったのである。

雑誌の間に挟まっていたためか、色も鮮明で非常に保存状態がよい。
福島の古書店で購入したものだが、常識的にはその周辺から買い入れたものだろう。福島の人がなぜ東京神田の洋服店の広告をもっていたのか、この洋服店はいまも健在なのかなど、興味が尽きない。

ともあれ、70年前のタイムカプセルで、しばし心が休まった。
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【2006/12/14 10:53】 | 雑記
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