歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
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時代劇チャンネルでずっと放映していた大河ドラマ「翔ぶが如く」が今夜、最終回だった。
西南戦争はわずか2回とちょっと(3回目冒頭が城山と西郷の最期)で、原作とくらべれば、著しく時間配分がアンバランスだが、こればっかりは、予算的な制約があったろうから致し方あるまい。

それにしても、よく出来たドラマだった。18年前にも見たはずだが、記憶が薄れているというだけでなく、新たな発見がたくさんあり、史料や史実をうまく消化して制作していたことに感心させられた。

後半の重要な脇役で、熊本民権党の宮崎八郎を彷彿とさせる矢崎八郎太(堤真一)と、その恋人で会津藩の女性をイメージさせる芦名千絵(有森也美)は創作されたキャラクターで、18年前に観たときには、この2人が全体から浮き上がっている感じがして鼻についた記憶があったが、今回はそう感じなかった。むしろ、薩摩人の世界に異質な2人を放り込むことで明治初期の別の面を醸し出す効果があった。

とくに大久保を演じた鹿賀丈史が回を追うごとに容貌が似てきて、大久保に成り切っていくように感じられ、快心の演技だったと思う。


ところで、鹿児島の老舗書店、春苑堂書店から恒例の『鹿児島県史料』の配刊あり。今回は次の2点。

1,西南戦争 第4巻

2,旧記雑録拾遺 家わけ11


1は、一見して古い既刊の『西南の役薩軍口供書』(吉川弘文館、1967)と同じかと思ったが、薩軍兵士の配列が違っていた。

2は「桂家文書」「末川家文書」「末川家文書 家譜」の3種が収録されている。
このうち、「桂家文書」はほんのわずかで、ほとんどが末川家関係である。

末川家といってもなじみがないかもしれないが、明治になってからの名乗りで、近世は新城島津家と呼ばれた家。
新城島津家といえば、垂水島津家の分流ながら、島津義久の血統を保持していた家で、近世初期、藩祖島津家久に対抗し、知る人ぞ知る特異な立場にあった。
それだけに、とても興味深い。読むのが楽しみである。

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【2008/03/20 00:00】 | 新刊
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末川家文書
ばんない
『翔ぶが如く』、本日でCS放送終わってしまって楽しみが無くなってしまいました。最後の方は大河のお約束通りセットが多くなってしまいましたが(苦笑)、鹿賀丈史の大久保をはじめとして端役に至るまで配役に外れがほとんどなく、見応えがありました。このあと「冬彦さん」という有村俊斎以上のとんでもないキャラを演じた佐野史郎とか、これをステップに飛躍した俳優も多いですね。

さて、実は、『鹿児島県史料』の次回ネタは「末川家文書」と言うことを拙HP宛に知らせて下さった方があって、既に知っていたのですが、あのボリュームのほとんどが「末川家文書」とは。今回はcopyじゃなくて購入も検討しないといけないかも知れません。でも金銭的な問題もともかく(苦笑)物理的なスペースに問題が…本棚に空きがないんですよねぇ(爆)。これ以上棄てられそうな本もないし、困った物です。
「末川家文書」は五味克夫氏の論文や『垂水市史』『都城市文化財調査報告書』などで断片的には紹介されていましたが、それらを網羅する物であればうれしいのですが。

ところで「桂家文書」はほとんど残ってないんですね。幕末の当主・桂久武があんな最期になってしまいましたから散逸したのでしょうか?


調所
お早うございます。以前、海音寺潮五郎(本名・末冨東作)氏の息子さんとお会いしました時、元々は島津分家の末川だったが、明治期に戸籍の誤記で末冨になってしまった。と、仰ってました。

末川家文書
桐野作人
ばんないさん、こんばんは。

桂家文書はわずか18点しか収録されていません。
解題によれば、ご想像のとおり、桂久武の最期と史料の少なさは関係があるようですね。

「末川家文書」は知行目録などのほかは、久章以後が多いです。むしろ、「助川家文書 家譜」のほうが面白いかも。久章の最期がかなり詳しく書かれていますね。

海音寺潮五郎
桐野作人
調所さん、こんばんは。
海音寺潮五郎は末川家の出だったのですか。もっとも、新城島津家ではなく、寄合のほうの末川家のほうでしょうかね。ただ、この末川家も島津家末流で、歴代当主の実名にはみんな「久」字が付いています。海音寺さんには付いていませんね。

入手しました
ばんない
桐野さんのお話からいきなり購入すると後で「えー」という思いをするかと思い、取りあえず図書館で借りました(汗)

まず、実物を見ましたが今までの『鹿児島県史料』に比べて段違いに薄いですね(大汗)。後、ご指摘の通り、戦国時代~江戸時代初期に関わる内容が余り多くなく、ちょっと残念です。それでも解説その他で新知見の情報をいろいろ得られました。
ざっと読みの印象ですが『垂水市史』など既に出版されていた物にのっていた情報とは重複しない物が多いように思いました。

鹿児島県史料
桐野作人
ばんないさん、こんにちは。

図書館で借り出せるとば便利でいいですね。
今回のは、必要な部分は少なかったのかもしれません。
それでも、末川家の史料がちゃんと世に出たことは意義がありますね。
次回は何が出るのでしょうか?

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末川家文書
『翔ぶが如く』、本日でCS放送終わってしまって楽しみが無くなってしまいました。最後の方は大河のお約束通りセットが多くなってしまいましたが(苦笑)、鹿賀丈史の大久保をはじめとして端役に至るまで配役に外れがほとんどなく、見応えがありました。このあと「冬彦さん」という有村俊斎以上のとんでもないキャラを演じた佐野史郎とか、これをステップに飛躍した俳優も多いですね。

さて、実は、『鹿児島県史料』の次回ネタは「末川家文書」と言うことを拙HP宛に知らせて下さった方があって、既に知っていたのですが、あのボリュームのほとんどが「末川家文書」とは。今回はcopyじゃなくて購入も検討しないといけないかも知れません。でも金銭的な問題もともかく(苦笑)物理的なスペースに問題が…本棚に空きがないんですよねぇ(爆)。これ以上棄てられそうな本もないし、困った物です。
「末川家文書」は五味克夫氏の論文や『垂水市史』『都城市文化財調査報告書』などで断片的には紹介されていましたが、それらを網羅する物であればうれしいのですが。

ところで「桂家文書」はほとんど残ってないんですね。幕末の当主・桂久武があんな最期になってしまいましたから散逸したのでしょうか?
2008/03/20(Thu) 00:30 | URL  | ばんない #kyBjvhlc[ 編集]
お早うございます。以前、海音寺潮五郎(本名・末冨東作)氏の息子さんとお会いしました時、元々は島津分家の末川だったが、明治期に戸籍の誤記で末冨になってしまった。と、仰ってました。
2008/03/20(Thu) 11:05 | URL  | 調所 #-[ 編集]
末川家文書
ばんないさん、こんばんは。

桂家文書はわずか18点しか収録されていません。
解題によれば、ご想像のとおり、桂久武の最期と史料の少なさは関係があるようですね。

「末川家文書」は知行目録などのほかは、久章以後が多いです。むしろ、「助川家文書 家譜」のほうが面白いかも。久章の最期がかなり詳しく書かれていますね。
2008/03/20(Thu) 20:35 | URL  | 桐野作人 #hxjklqKc[ 編集]
海音寺潮五郎
調所さん、こんばんは。
海音寺潮五郎は末川家の出だったのですか。もっとも、新城島津家ではなく、寄合のほうの末川家のほうでしょうかね。ただ、この末川家も島津家末流で、歴代当主の実名にはみんな「久」字が付いています。海音寺さんには付いていませんね。
2008/03/20(Thu) 20:37 | URL  | 桐野作人 #hxjklqKc[ 編集]
入手しました
桐野さんのお話からいきなり購入すると後で「えー」という思いをするかと思い、取りあえず図書館で借りました(汗)

まず、実物を見ましたが今までの『鹿児島県史料』に比べて段違いに薄いですね(大汗)。後、ご指摘の通り、戦国時代~江戸時代初期に関わる内容が余り多くなく、ちょっと残念です。それでも解説その他で新知見の情報をいろいろ得られました。
ざっと読みの印象ですが『垂水市史』など既に出版されていた物にのっていた情報とは重複しない物が多いように思いました。
2008/05/01(Thu) 21:36 | URL  | ばんない #kyBjvhlc[ 編集]
鹿児島県史料
ばんないさん、こんにちは。

図書館で借り出せるとば便利でいいですね。
今回のは、必要な部分は少なかったのかもしれません。
それでも、末川家の史料がちゃんと世に出たことは意義がありますね。
次回は何が出るのでしょうか?
2008/05/03(Sat) 08:25 | URL  | 桐野作人 #hxjklqKc[ 編集]
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