歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
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江戸のくずし字いろは入門


友人の菅野俊輔氏がくずし字の入門書を刊行した。
ご恵贈、感謝。

菅野氏は小学館アカデミーの古文書塾てらこやの同僚講師。
往来ものやくずし字の入門講座などを担当している。

http://www.shopro.co.jp/komonjo/

今回の本は、くずし字でも、もっとも基本である変体仮名の習得に焦点をあてたもの。とくにタイトルに「書いておぼえる」とあるように、鉛筆やペンでなぞって覚える仕組みになっているのがユニークだ。
最近、百人一首や奥の細道の筆写が流行っているが、その延長線上にある本といえるかもしれない。
「いろは」を一から書き写すことで、指先から脳細胞に刻み込まれる効能は大きいのではないかと思う。江戸時代の寺子屋にタイムスリップした気分で、いろはから習ってみるのもいいかも。とくに古文書を原文で読んでみたいと思っている人には、先生がいなくても基礎から学べるのがうれしい。

古文書を読みたい人は多いはずだが、くずし字という高いハードルのため、二の足を踏んでいる人もまた多いと思う。
また、初心者がくずし字を習得するためのノウハウが確立しているとも言い難い。これは経験者の実感でもある。著者が初心者向けのくずし字講座の講師であり、その経験から編み出されたノウハウは貴重であり、本書にもそれが反映していると思う。

変体仮名は数が多い。私なんかも物忘れが激しいせいか、あまり使用頻度が高くないものはよく忘れる。「ほ(本)」と「ふ(不)」の区別がつかなかったりもする。

変体仮名を学ぶと、それを覚えられるだけでなく、漢字への応用が利くという意味でも、非常に有効な勉強法だと思っていた。
だから、本書の着眼は素晴らしいと思う。この本を手にして、一人でも多くの人が古文書に興味を持ってくれたらうれしい。

菅野俊輔『書いておぼえる江戸のくずし字いろは入門』
柏書房刊、2006年
http://www.kashiwashobo.co.jp/

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【2006/11/17 00:25】 | 新刊
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