歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
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栄・中日文化センター講座「関ヶ原合戦を読み解く」第3回

午前中、名古屋に向かう。
上記講座へ出講。

東京は雨で寒かったが、名古屋は晴れて暑かった。

講座も3回目を迎えたが、いまいち感触がつかめないでいる。
受講者の人数が多くて非常に有難いのだが、どこに絞って話したらいいのか、いまひとつ手ごたえが得られていないような感じかな。私の努力不足が大きいのかな、やっぱり。


それはともかく、
今回は、東軍が結成されるきっかけになった小山評定を取り上げた。
小山評定は関ヶ原合戦のターニングポイントとしてあまりにも有名だが、じつは不明な点も多い。
ひとつはその日にちがいつか、少なくとも3説ある。
通説は7月24日だが、最近は25日説が有望で、私もそうだと思っていたので、その理由をいくつかの史料に基づいてお話しした。

そして、小山評定において、家康以下の東軍諸将がどのような情報をもとに結束を確認しあったのかを検討した。
小山評定の時点で、西軍の大義名分となった「内府ちかひの条々」がまだ知られておらず、西軍を石田三成と大谷吉継だけだと極めて限定的にとらえたうえで、東軍の意思一致が図られたことを確認した。

もし「内府ちかひの条々」を東軍諸将が知っていたら、西軍が大規模だとわかったわけで、そうすんなりと東軍の結束が図られたかどうか疑問だという話もした。

つまり、関ヶ原合戦という全国的な規模での戦いにおいては、地理的条件による情報伝達のあり方が、要するにタイムラグが大名の判断や意思決定に大きく影響する面があることを確認した。

また、「内府ちかひの条々」は上杉方や佐竹方にも影響を与えたことも同時に見ていった。

これらを検討したからといって、関ヶ原合戦についての画期的な見方ができるわけではない。
しかし、私たちが知っている基本的な史実というものは、決して単線で単純につくられるのではなく、人間の迷いや動揺といった営みの結果でもあること。そしてそうした人間のもつ「ゆらぎ」を発見することに、歴史や人間の面白さがあることを力説したつもりだが、どこまで通じたか、説得力があったかはわからない。

今回もレジュメが多く、B4が9枚に、B5が1枚という大部。
『史料綜覧』の慶長5年6~7月分を丸ごと収録したら、そりゃ、大部になるよなあと思った(爆)。

次回は、「石田三成の苦悩」と題して、三成と上杉・直江の東西挟撃策はあったのかどうか。また決戦前夜における三成の決戦構想と情勢分析について検討します。


【お知らせ】
まだ今期講座は半ばですが、早くも秋10月からの講座(全6回)も開催できる予定。
テーマは「信長と本能寺の変」(仮題)です。
満を持しての講座なので、東海地方の方だけでなく、遠隔地の方も大歓迎。
いろんな面白くて意外な史料も紹介したいと思っています。

よろしかったら、下記をクリックして下さい。
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【2008/06/26 23:52】 | 中日文化センター
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昨日の講座
木暮兼人
残念ながら欠席してしまいました
申し訳ありません
毎月のはるばる名古屋へのお越し、お疲れ様です。

秋からの講座も大変魅力的です。
私は、信長というと桶狭間中心の興味でしたので
本能寺の前後のイザコザや諸説はあまり詳しくありません
可能あればぜひとも参加したかったのですが
私の方の都合で不可能なので・・・
またの機会を心待ちにしております。


次回こそ
桐野作人
木暮兼人さん、こんばんは。

一昨日はお見えではなかったですね。残念でした。
次回は石田三成を詳しくやるつもりです。もし大丈夫なら、出席されるのをお待ちしております。

本能寺の変については、正式に決まってからまたお知らせしますが、ご都合が合わないみたいで残念ですが、致し方ありませんね。

そのうち、ぜひ赤塚、三王山にも行きたいと思っています。
そのときにはよろしくお願いします。


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コメント
この記事へのコメント
昨日の講座
残念ながら欠席してしまいました
申し訳ありません
毎月のはるばる名古屋へのお越し、お疲れ様です。

秋からの講座も大変魅力的です。
私は、信長というと桶狭間中心の興味でしたので
本能寺の前後のイザコザや諸説はあまり詳しくありません
可能あればぜひとも参加したかったのですが
私の方の都合で不可能なので・・・
またの機会を心待ちにしております。
2008/06/27(Fri) 21:26 | URL  | 木暮兼人 #-[ 編集]
次回こそ
木暮兼人さん、こんばんは。

一昨日はお見えではなかったですね。残念でした。
次回は石田三成を詳しくやるつもりです。もし大丈夫なら、出席されるのをお待ちしております。

本能寺の変については、正式に決まってからまたお知らせしますが、ご都合が合わないみたいで残念ですが、致し方ありませんね。

そのうち、ぜひ赤塚、三王山にも行きたいと思っています。
そのときにはよろしくお願いします。
2008/06/28(Sat) 00:02 | URL  | 桐野作人 #hxjklqKc[ 編集]
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