歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
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南日本新聞連載「さつま人国誌」第102回
―薩琉関係と亀井「琉球守」―

出かけていたため、お知らせが遅くなりました。

連載が更新になりました。
左のリンク欄「さつま人国誌」をクリックすれば、ご覧になれます。

今年は、慶長14年(1609)、島津軍が琉球に侵攻し、「附庸」としてからちょうど400年です。
島津軍が侵攻の第一歩を奄美にしるしたのが旧暦3月7日で、新暦だと4月初旬になります。

先日、奄美に出かけたのも、その取材を兼ねておりましたが、しばらくの間、このテーマで連載を続けたいと思っています。

今回は、豊臣秀吉の家来、亀井茲矩の「琉球守」称号を得るまでのいきさつと、それ以前の島津氏と琉球王朝の関係に若干触れました。
少し時系列をルーズにしたまま書いたので、次回に少し補足するつもりですが、庶流の日新斎系島津氏が本家を襲名する以前と以後とでは、薩琉関係には変化が生じています。
大まかにいえば、以前の薩琉関係は書札礼などからも対等な関係にあり、島津氏が琉球の「入貢」を強調する紋船の一件にしても、島津氏の代替わりのための派遣ではなく、あくまで室町幕府への儀礼的な派遣であり、島津氏はそれを仲介したにすぎないと、最近の研究で明らかになっています。

薩琉関係において、強気に出始めるのは、やはり日新斎系島津氏以後になってからで、それが次第にエスカレートしていくのは、やはり、豊臣秀吉の「唐入」=朝鮮侵略とその一環としての亀井「琉球守」拝命がきっかけになっていると思います。
次回はそのあたりの見通しを書けたらと思っています。

ともあれ、薩琉関係にとって、非常に重要な歴史的課題で、今日においても、とくに薩摩側がこの問題を避けようとする傾向があります。この問題が原因になっているのか、隣県なのに、地理的な距離感以上に「近くて遠い県」になっているように、私には思われます。
勉強不足で、荷が重い課題ですが、少しずつ取り組みたいと思います。

よろしければ、下記をクリックして下さい。
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【2009/03/28 20:17】 | さつま人国誌
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楽しみにしております。
NAO4@吟遊詩人
薩摩・琉球関係の歴史を書いた本は、普段目にすることなく興味深く思っております。

「室町・戦国時代の両国の関係」、「侵攻の過程」、「琉球王朝が薩摩の侵攻をどのくらい想定していたか」、「琉球侵攻後の支配形態」など考え始めると、キリがなく、楽しみにしております。

亀井琉球守のお話も面白く拝聴いたしました。

鹿児島県と沖縄県の県民感情の微妙な軋轢を考えたとき、現代の奄美諸島の人々は、どのような帰属意識を持っているのでしょうか。沖縄に連帯感があるのか、鹿児島県民という自覚が強いのか知りたい気分です。勿論一般化できないお話ですので、桐野様が見聞きされ、お感じになられた範囲でお聞かせいただけたらありがたく思います。

島津氏の琉球侵攻
桐野作人
NAO4@吟遊詩人さん、こんばんは。

いつもご愛読いただき、有難うございます。
このテーマはあまり知られていませんし、複雑ですから、私も本格的に取り組んだことがなかったので、にはなかなか難しいです。先人の研究を勉強しながらやるしかないですね。

ところで、今月から掲載曜日が変わります。
月曜日になります。ですから、次は6日です。
ただし、次々回の13日は新聞休刊日のため休載です。
年に数度、休載があるようです。
今後ともよろしくお願いします。

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この記事へのコメント
楽しみにしております。
薩摩・琉球関係の歴史を書いた本は、普段目にすることなく興味深く思っております。

「室町・戦国時代の両国の関係」、「侵攻の過程」、「琉球王朝が薩摩の侵攻をどのくらい想定していたか」、「琉球侵攻後の支配形態」など考え始めると、キリがなく、楽しみにしております。

亀井琉球守のお話も面白く拝聴いたしました。

鹿児島県と沖縄県の県民感情の微妙な軋轢を考えたとき、現代の奄美諸島の人々は、どのような帰属意識を持っているのでしょうか。沖縄に連帯感があるのか、鹿児島県民という自覚が強いのか知りたい気分です。勿論一般化できないお話ですので、桐野様が見聞きされ、お感じになられた範囲でお聞かせいただけたらありがたく思います。
2009/03/31(Tue) 03:37 | URL  | NAO4@吟遊詩人 #laIirjiw[ 編集]
島津氏の琉球侵攻
NAO4@吟遊詩人さん、こんばんは。

いつもご愛読いただき、有難うございます。
このテーマはあまり知られていませんし、複雑ですから、私も本格的に取り組んだことがなかったので、にはなかなか難しいです。先人の研究を勉強しながらやるしかないですね。

ところで、今月から掲載曜日が変わります。
月曜日になります。ですから、次は6日です。
ただし、次々回の13日は新聞休刊日のため休載です。
年に数度、休載があるようです。
今後ともよろしくお願いします。
2009/04/03(Fri) 23:41 | URL  | 桐野作人 #hxjklqKc[ 編集]
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