歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
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再来月刊行予定の新刊のお知らせです。

足かけ3年にわたり、科研費による太田牛一『信長記』諸本の調査があり、小生もその末席に加わっていたことは、このブログでも何度か書きました。

その調査の集大成のひとつというべき著書が8月に刊行される予定です。
著者の金子拓氏は東京大学史料編纂所に勤務し、この調査の代表者でもあります。
調査を通じて、『信長記』諸本を有する関係方面に熱心に働きかけ、おそらくほとんどすべての『信長記』を網羅できたのは彼の努力によるところが大きいです。
また、調査やその報告会でも、熱心に探究され、精密な調査報告や所見をまとめられていました。今度の新刊も、おそらく『信長記』研究の転回点というか、新基準となる内容だと思います。

その成果が公表されることになって、共同研究の仲間として慶賀に堪えません。
詳しくは版元のサイトにあります。ここです。
版元のメルマガのなかで、金子氏の「源氏千年、信長記四百年」というエッセイも掲載されています。この調査の一端が伺い知れますので、興味のある方はお読み下さい。

なお、メルマガにも告知がありますが、新刊の惹句や目次なども紹介しておきます。

織田信長という歴史 『信長記』の彼方へ
金子 拓 著 四六判上製・予価3.940円(税込)

信長の生涯は、いかに記録され伝わったか―信長の家臣太田牛一が著した『信長記』。複数残る自筆本や写本の系統分類と比較検討をとおして、成立・伝来に関わった中世末から近世にかけての人びとの歴史に対する向きあいかたに迫る。

◆◆目次◆◆
序章  『信長記』とは何か
  一 歴史叙述としての『信長記』/二 『信長記』研究の歴史
第一章 『信長記』の諸伝本と系統
第二章 軍記作者太田牛一
  一 信長以前・信長時代の牛一/二 秀吉時代の牛一/三 記録作者としての太田牛一
第三章 池田家本系『信長記』の諸本
  一 自筆本池田家本/二 池田家本系の写本(一)―聖藩文庫本系/
  三 池田家本系の写本(二)―非聖藩文庫本系
第四章 『信長記』を求めた人びと
  一 池田家と『信長記』/二 『信長記』の評判
第五章 建勲神社本系『信長記』の諸本
  一 自筆本建勲神社本について/二 建勲神社本系の写本について
第六章 ふたつの太田家とその伝本
  一 個人蔵本/二 太田家本/三 加賀太田家に伝来された本
第七章 『信長記』と織田家
  一 織田長清と牛一自筆本の出会い/二 佐々宗淳と『信長記』/
  三 『織田真紀』と織田長清
終章  『信長記』の彼方へ
  一 『信長記』の成立/二 『信長記』に関わった人びと

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【2009/06/19 00:25】 | 信長
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読了
市野澤
こんばんわ。

桐野さんから出版の話を伺っていたので、発売が待ち遠しくて仕方ありませんでした。

確かに価格は少々高価ですが、この内容ならば納得です。400頁もありますが、内容の面白さに一気に読んでしまいました。

『信長記』の研究は、これでスタート地点に立ったんだなぁと感慨深く、読み終えました。

今まで織田長清は織田一族でノーマークの人物だったので俄然関心を持ちました。長清宛の佐々宗淳の書状は興味深いものでした。
特に信長に拝謁したことがある老僧衆が「あれほど似たものはない」と言っていたという伝承がある龍安寺泰西源院に所蔵されていた信長肖像画は見てみたいですね~。
改めて、田村英恵氏の「信長画像・木像については解明が進んでいない」という言葉を思い出しました。

著者の金子拓氏が文中でお礼を述べられていた、和田裕弘氏の自身の成果を惜しげもなく提供する姿勢は素晴らしいですね。

今後、同じ版元から共同研究メンバーによる論文集が出版予定とのこと。
桐野さん・和田氏の出筆を楽しみにしています。
願わくは、そろそろ和田氏の単著での出版を望みます。

和田さん
桐野
市野澤さん、こんばんは。

金子さんの新刊、一気に読破された由。
また読後感も充実されていたようで、紹介された甲斐がありましたね。
本日、金子さんや和田さんに会いました。
和田さんには単著を望む声があると伝えておきました。
私も彼の上梓を望んでいる一人です。

感想を書いていただき、有難うございました。


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コメント
この記事へのコメント
読了
こんばんわ。

桐野さんから出版の話を伺っていたので、発売が待ち遠しくて仕方ありませんでした。

確かに価格は少々高価ですが、この内容ならば納得です。400頁もありますが、内容の面白さに一気に読んでしまいました。

『信長記』の研究は、これでスタート地点に立ったんだなぁと感慨深く、読み終えました。

今まで織田長清は織田一族でノーマークの人物だったので俄然関心を持ちました。長清宛の佐々宗淳の書状は興味深いものでした。
特に信長に拝謁したことがある老僧衆が「あれほど似たものはない」と言っていたという伝承がある龍安寺泰西源院に所蔵されていた信長肖像画は見てみたいですね~。
改めて、田村英恵氏の「信長画像・木像については解明が進んでいない」という言葉を思い出しました。

著者の金子拓氏が文中でお礼を述べられていた、和田裕弘氏の自身の成果を惜しげもなく提供する姿勢は素晴らしいですね。

今後、同じ版元から共同研究メンバーによる論文集が出版予定とのこと。
桐野さん・和田氏の出筆を楽しみにしています。
願わくは、そろそろ和田氏の単著での出版を望みます。
2009/12/09(Wed) 20:59 | URL  | 市野澤 #-[ 編集]
和田さん
市野澤さん、こんばんは。

金子さんの新刊、一気に読破された由。
また読後感も充実されていたようで、紹介された甲斐がありましたね。
本日、金子さんや和田さんに会いました。
和田さんには単著を望む声があると伝えておきました。
私も彼の上梓を望んでいる一人です。

感想を書いていただき、有難うございました。
2009/12/13(Sun) 00:38 | URL  | 桐野 #hxjklqKc[ 編集]
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