歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
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関西の城郭研究者として著名な福島克彦氏より、表題の新刊をご恵贈いただいた。有難うございます。

かつて、一度講演会でご一緒したことがあったが、出身大学・学科が同じだということもあり、親近感を抱いていた。

本書は吉川弘文館の「戦争の日本史」シリーズ全23巻の最終巻。
シリーズ全体の告知はここにあります。

従来、戦争史においては、戦国時代は一括して取り上げられていて、地域の独自性や個性が全体に埋没しているきらいがあった。
本シリーズはそうした傾向を克服するためか、応仁・文明の乱以降の戦国時代を、東国、畿内近国、西国の3つに分けて、それぞれの特質を論じる方法をとっている。
これは、現在の戦国史研究の発展に即しており、時宜にかなったものだと思う。

なかでも、福島氏が担当された畿内・近国の戦国史を論じるのは、もっとも困難が伴ったのではないかと察せられる。氏もプロローグで、この地域は「英雄」不在で混乱・無秩序のイメージが先行していたと評している。

畿内・近国の通常の戦国史だけを叙述するだけでも大変だと思うが、本書の特徴は、城館や都市に焦点をあてることによって、畿内・近国の戦争史のもつ新たな側面をあぶり出しているように思える。

まだすべてを通読したわけではないが、「城」のイメージにも変遷があることがわかった。小都市の通路を塞ぐだけでも、「用構」という一種の「城」として、記録や文書に記述されていることから、都市集落全体を「城」という空間イメージでとらえているという指摘は、城郭にうとい小生などには、とても新鮮に映る。

とくに、Ⅴ 防御施設の発達 の章が図表を多用してあり、著者の本領がもっとも発揮されたところではないかと感じた。

戦国時代や中世城郭に関心をもつ方にはお勧めしたい。

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【2009/07/01 10:56】 | 新刊
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びわこ
いい本のご紹介、ありがとうございます。

坂本で、桐野さん、福島さんのお話をお聞きしたのは、もう何年前になるのかなぁ・・・

遠い目
桐野
ひわこさん、こんにちは。

そういえば、3人で電車が来るまで長くお茶していたことがありましたね。
もう5年くらい前でしょうか?

今月は久しぶりにお会いできるでしょうか。

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コメント
この記事へのコメント
いい本のご紹介、ありがとうございます。

坂本で、桐野さん、福島さんのお話をお聞きしたのは、もう何年前になるのかなぁ・・・
2009/07/02(Thu) 19:46 | URL  | びわこ #-[ 編集]
遠い目
ひわこさん、こんにちは。

そういえば、3人で電車が来るまで長くお茶していたことがありましたね。
もう5年くらい前でしょうか?

今月は久しぶりにお会いできるでしょうか。
2009/07/03(Fri) 18:42 | URL  | 桐野 #hxjklqKc[ 編集]
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