歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

先日、上野まで用事があったので、そのついでに、東京国立博物館に立ち寄り、表題の展示を見てきた。

詳しい告知はここをご覧下さい。

長谷川等伯展を見逃してしまったので、せめてこれは観なければと思っていた。幸い、入場者もほどよく、かなりスムーズに観ることができた。等伯展だったら、こうはいかなかっただろう。

「珠玉の永青文庫コレクション」とあるように、熊本細川家のお宝がこれでもかというばかりに展示してあった。

お目当ては、信長文書と光秀文書である。
本能寺の変後、明智光秀が細川幽斎・忠興父子に与えた有名な覚書の実物を初めて実見。かなり長く立ち止まって感賞した。

個人的に関心があった「但、若之儀」か「但・若之儀」かというところを見たけれど、よくわからなかった。
帰宅してから図録の解説を見たら、「但・若之儀」と翻刻してあった。読点ではなく並列点(中黒)であるから、これはやはり、「但し」云々という条件ではなくて、恩賞として摂津国を与えたいが、但馬・若狭の両国がよければそれでもかまわないという趣旨のようである。

あと、信長文書は、信長が幽斎に山城国西岡一帯を与えるという領知朱印状と、忠興に与えた有名な信長自筆感状が展示されていた。前者は前に観たことがあったが、後者は初めて観たような気がする。信長自筆文書はほとんど存在していないので、これもじっくり見学した。なかなか雄渾な筆致だった。

しかし、前宣伝では、信長が幽斎に宛てた長篠合戦関係の書状2点が本邦初公開されるとあったが、どのコーナーを探しても見当たらなかった。
私の情報不足かもしれず、もしかして展示期間の前半と後半で出品が異なるのかと思ったが、図録を見てもこの2点は掲載されていないようである。
これも帰宅してから、館内に備えつけの出品目録を見たら、末尾に参考出品として信長文書4点が掲載されていた。果たして、これはいつ、どこに展示されていたのだろうか?

信長文書でも有名なものを観られるかと思って出かけただけに、ちょっと消化不良だった。

あと、第2部にあたる細川護立コレクションも観たが、これはすごい。
横山大観、菱田春草、安井會太郎、梅原龍三郎から、セザンヌ、ルノワール、マティスまで展示されていて驚く。

そのなかで、お気に入りは春草の「黒き猫」。
猫好きにはたまりましぇん。絵葉書とメモ帳買いました(笑)。

ほかにも見所満載です。
さすがに永青文庫だという半日でした。

附:
同博物館内の庭園に創設者である町田久成(薩摩藩士)の顕彰碑があるのを前から知っていたので、これを機会に撮影しようと思ったが、庭園は春・秋の一般公開と、月2回の庭園茶室ツアーのときしか入れないとのこと。これまた残念でした。リベンジしないといけません。

よろしければ、下記をクリックして下さい。
人気ブログランキング

スポンサーサイト

【2010/05/14 19:43】 | イベント
トラックバック(0) |

行かれたんですか!
市野澤
こんばんわ。
『細川家の至宝』展、行こう行こうと思いつつ、
今月は論文の複写と図録を購入し過ぎました。

やはり、良かったようですね。
来月、行けるだろうか・・・

現在、尚古集成館で開催されている『戦国大名島津氏』展は如何でしょう?

18日に、ご著書が書店に並ぶの楽しみにしています。

「戦国大名島津氏」展
桐野
市野澤さん、こんばんは。

尚古集成館の展示、どんな内容なのか、サイトにはまったく情報ありませんね。残念です。
おそらく図録も作らないんだろうなと思いますが……。

それが・・・
市野澤
こんばんわ。
返信も頂けなくて・・・こんなの初めてです。
桐野さんが以前にブログで紹介されていた佐土原歴史資料館にて催された「島津家久・豊久父子とその時代」も同様ですかね?

仕事や遠方過ぎて行けない時は図録と講演会の資料だけは購入しているので、困るんですよね。
電話だと誰が出るか分からないし、以前に言った・言わないで嫌な雰囲気になったことや、作成しているのに作成していないと言われたことがあるので
電話しか連絡先が明記されていない博物館はホント困ります。

こんなこと、桐野さんはありますか?

不運でしたね
桐野
市野澤さん、こんにちは。

尚古集成館にはメールで問い合わせされたのでしょうか?
あそこはメールでの応対はけっこうルーズです。
電話されたほうが確実でしょう。

それにおそらく図録を作る余力がないと思いますよ。
予算、人力の両面で大変かと。

佐土原のほうはよくわかりません。
電話で問い合わせされたほうがいいと思います。
私はたいがい電話しますね。


お疲れ様でした
市野澤 永
こんばんわ。

シンポジウム、盛況だったようでなによりです。

本日はご質問させて頂いた件の、ご報告をかねて。

古い話題で恐縮なのですが、尚古集成館で開催されていた『戦国大名島津氏』展はご推察のとおり、図録を作成していないそうです。

佐土原歴史資料館にて開催された「島津家久・豊久父子とその時代」展ではパンフレットを作成していて(本企画展の参考文献野中に桐野さんの『真説 関ケ原』があがっておりました)、みやざき歴史文化館学芸員の新名一仁氏の企画関連講座のレジュメと関連史料ともども、送付頂きました。
同館の松原様、ありがとうございました。

薩摩川内市川内歴史資料館にて開催された『激動の戦国期-島津氏の光と影-』展の図録と三木靖氏の企画関連講座のレジュメも購入しました。
三木氏のレジュメはありがたかったです!
同館の出来様、ありがとうございました。

『月刊歴史読本』の最新号、拝見しました。
連載に早速、信忠の官位についてを触れていらっしゃいましたね(レジュメ、入手できました)。
おっしゃられたように、『歴史読本』は内容が良くなってますね。最近では金子拓氏の論考は興味深く読ませて頂きました。また、岩田慎平氏に原稿を依頼しているのには驚きました。岩田氏のような前途有望な若き研究者をドンドン起用して頂きたいものです。

9月になっても、まだ暑いですが、お体にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。

P.S
ご著書、購入させて頂いています。
勤務先にも入れて貰いました。

よかったですね
桐野
市野澤 永さん

お久しぶりです。
図録など入手できてよかったですね。
また拙著も購入いただき、有難うございました。



「-没後400年・古今伝授の間修復記念-細川幽斎展」
市野澤 永
こんばんわ。
お忙しい中、恐れ入ります。
書き込みが頻繁になってしまい、申し訳ございません。

今週末に熊本県立美術館において、
10月6日(水)~12月19日(日)
「-没後400年・古今伝授の間修復記念-細川幽斎展」

催されている展示の図録が届きました。
内容はタイトルのとおり、
古今伝授について多く割かれています。
信長の書状が5通、光秀の書状が1通、カラーで掲載されています。
ご存知かと存じましたが、
桐野さんの守備範囲に入ると思いましたのでお知らせ致します。
ちなみに現金書留のみで価格は1500円です。

熊本県立美術館のHP ↓

http://www.museum.pref.kumamoto.jp/

お知らせ御礼
桐野
市野澤さん

毎度、貴重な情報提供有難うございます。
さすがに熊本まで見に行くのは難しいので、せめて図録を入手したいと思います。


ガラシャと細川家の女性たち
市野澤 永
お世話になります。

熊本県立美術館
「ガラシャと細川家の女性たち」
1月7日(金)~2月27日(日)
前期 1/7(金)~2/6(日)
後期 2/8(火)~2/27(日)
会場 熊本県立美術館本館 細川コレクション 永青文庫展示室
開館 午前9時30分~午後5時15分(入館は午後4時45分まで)
休館 1月11日(火)、17日(月)、24日(月)
料金 一般200円(150円)
大学 120円(100円)
   本館2階展示室との共通観覧券:一般400円(300)円、大学生240円(180円)
   ( )内は20名以上の団体料金、高校生以下無料、障がい者手帳をお持ちの方は無料
主催 熊本県立美術館、熊本日日新聞社、RKK熊本放送
詳細  http://www.museum.pref.kumamoto.jp/

コメントを閉じる▲
コメント
この記事へのコメント
行かれたんですか!
こんばんわ。
『細川家の至宝』展、行こう行こうと思いつつ、
今月は論文の複写と図録を購入し過ぎました。

やはり、良かったようですね。
来月、行けるだろうか・・・

現在、尚古集成館で開催されている『戦国大名島津氏』展は如何でしょう?

18日に、ご著書が書店に並ぶの楽しみにしています。
2010/05/14(Fri) 22:09 | URL  | 市野澤 #-[ 編集]
「戦国大名島津氏」展
市野澤さん、こんばんは。

尚古集成館の展示、どんな内容なのか、サイトにはまったく情報ありませんね。残念です。
おそらく図録も作らないんだろうなと思いますが……。
2010/05/15(Sat) 22:01 | URL  | 桐野 #hxjklqKc[ 編集]
それが・・・
こんばんわ。
返信も頂けなくて・・・こんなの初めてです。
桐野さんが以前にブログで紹介されていた佐土原歴史資料館にて催された「島津家久・豊久父子とその時代」も同様ですかね?

仕事や遠方過ぎて行けない時は図録と講演会の資料だけは購入しているので、困るんですよね。
電話だと誰が出るか分からないし、以前に言った・言わないで嫌な雰囲気になったことや、作成しているのに作成していないと言われたことがあるので
電話しか連絡先が明記されていない博物館はホント困ります。

こんなこと、桐野さんはありますか?
2010/06/06(Sun) 20:02 | URL  | 市野澤 #-[ 編集]
不運でしたね
市野澤さん、こんにちは。

尚古集成館にはメールで問い合わせされたのでしょうか?
あそこはメールでの応対はけっこうルーズです。
電話されたほうが確実でしょう。

それにおそらく図録を作る余力がないと思いますよ。
予算、人力の両面で大変かと。

佐土原のほうはよくわかりません。
電話で問い合わせされたほうがいいと思います。
私はたいがい電話しますね。
2010/06/07(Mon) 09:00 | URL  | 桐野 #hxjklqKc[ 編集]
お疲れ様でした
こんばんわ。

シンポジウム、盛況だったようでなによりです。

本日はご質問させて頂いた件の、ご報告をかねて。

古い話題で恐縮なのですが、尚古集成館で開催されていた『戦国大名島津氏』展はご推察のとおり、図録を作成していないそうです。

佐土原歴史資料館にて開催された「島津家久・豊久父子とその時代」展ではパンフレットを作成していて(本企画展の参考文献野中に桐野さんの『真説 関ケ原』があがっておりました)、みやざき歴史文化館学芸員の新名一仁氏の企画関連講座のレジュメと関連史料ともども、送付頂きました。
同館の松原様、ありがとうございました。

薩摩川内市川内歴史資料館にて開催された『激動の戦国期-島津氏の光と影-』展の図録と三木靖氏の企画関連講座のレジュメも購入しました。
三木氏のレジュメはありがたかったです!
同館の出来様、ありがとうございました。

『月刊歴史読本』の最新号、拝見しました。
連載に早速、信忠の官位についてを触れていらっしゃいましたね(レジュメ、入手できました)。
おっしゃられたように、『歴史読本』は内容が良くなってますね。最近では金子拓氏の論考は興味深く読ませて頂きました。また、岩田慎平氏に原稿を依頼しているのには驚きました。岩田氏のような前途有望な若き研究者をドンドン起用して頂きたいものです。

9月になっても、まだ暑いですが、お体にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。

P.S
ご著書、購入させて頂いています。
勤務先にも入れて貰いました。
2010/09/06(Mon) 01:18 | URL  | 市野澤 永 #-[ 編集]
よかったですね
市野澤 永さん

お久しぶりです。
図録など入手できてよかったですね。
また拙著も購入いただき、有難うございました。

2010/09/07(Tue) 21:58 | URL  | 桐野 #hxjklqKc[ 編集]
「-没後400年・古今伝授の間修復記念-細川幽斎展」
こんばんわ。
お忙しい中、恐れ入ります。
書き込みが頻繁になってしまい、申し訳ございません。

今週末に熊本県立美術館において、
10月6日(水)~12月19日(日)
「-没後400年・古今伝授の間修復記念-細川幽斎展」

催されている展示の図録が届きました。
内容はタイトルのとおり、
古今伝授について多く割かれています。
信長の書状が5通、光秀の書状が1通、カラーで掲載されています。
ご存知かと存じましたが、
桐野さんの守備範囲に入ると思いましたのでお知らせ致します。
ちなみに現金書留のみで価格は1500円です。

熊本県立美術館のHP ↓

http://www.museum.pref.kumamoto.jp/
2010/11/07(Sun) 21:44 | URL  | 市野澤 永 #-[ 編集]
お知らせ御礼
市野澤さん

毎度、貴重な情報提供有難うございます。
さすがに熊本まで見に行くのは難しいので、せめて図録を入手したいと思います。
2010/11/10(Wed) 12:12 | URL  | 桐野 #hxjklqKc[ 編集]
ガラシャと細川家の女性たち
お世話になります。

熊本県立美術館
「ガラシャと細川家の女性たち」
1月7日(金)~2月27日(日)
前期 1/7(金)~2/6(日)
後期 2/8(火)~2/27(日)
会場 熊本県立美術館本館 細川コレクション 永青文庫展示室
開館 午前9時30分~午後5時15分(入館は午後4時45分まで)
休館 1月11日(火)、17日(月)、24日(月)
料金 一般200円(150円)
大学 120円(100円)
   本館2階展示室との共通観覧券:一般400円(300)円、大学生240円(180円)
   ( )内は20名以上の団体料金、高校生以下無料、障がい者手帳をお持ちの方は無料
主催 熊本県立美術館、熊本日日新聞社、RKK熊本放送
詳細  http://www.museum.pref.kumamoto.jp/
2010/12/27(Mon) 21:19 | URL  | 市野澤 永 #-[ 編集]
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。