歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
前回エントリーで書き忘れていました。

ひとつは、高杉晋作に「長州は独立するんだ」と言わせたこと。
これは「防長の腹を五大洲に突き出す」と豪語した高杉らしいユニークな発言です。
研究者のなかでも、たとえば、宮地正人氏はこの時期の長州藩は(日本から分離して)一種の独立国家(=割拠)だったと指摘しています。
2次にわたる「長州征伐」は,幕府側から見れば、分離した長州を再統合するための統一戦争だったという位置づけにもなります。


次に、英国商人グラバーが友人に「日本はもうすぐ終わりだ。本国が日本を侵略する計画を進めている」といった趣旨の話をしていました。
これも、ある程度史実を反映していると思います。実際、英国がわが国を侵略する計画を練っていたことを明らかにした論文があります。

熊沢 徹「幕末の鎖港問題と英国の軍事戦略」 『歴史学研究』700号、1997年

たしか上記論文だったのではないかと記憶しています。
私はこれを読んだことがあり(中身はだいぶ忘れていますが)、所蔵していたはずと思っていて、探してみたのですが、なぜか見つかりません(泣)。
したがって、具体的な侵略計画がわからないので、グラバーの発言が正確だったかどうか検証できません。
興味のある方はこの論文をご覧になって下さい。
この問題はとても重要で、「癸丑以来」(ペリー来航以後)、わが国の対外的危機の本質的な面を示しており、幕府の対応や,薩長同盟などもそれを意識したものだといっても過言ではありません。

なお、筆者の熊沢氏は改姓されて、現在、保谷徹というお名前です。
幕末維新の軍事史の研究者で、このお名前の近刊では『戊辰戦争』(吉川弘文館)があります。なかなかよい概説書ですね。

以上、2点補足でした。

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【2010/07/25 11:25】 | 龍馬伝
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あたりまえなのか 浅識なのか 答えがないのか 誰が正しいのか
村石太マン
日本国内の 武士の縦社会の時代から 世界の時代になる。外国との戦争が起こる前の時代というのか 島国日本 長州は その島国から独立国を作る夢をみる。現代 日本は 世界は 貿易 ビジネス社会 ビジネス マネーウォーズ  

保谷徹『幕末日本と対外戦争の危機-下関戦争の舞台裏』
まいたけ君
 熊沢徹氏=保谷徹氏だったのですね。
 
 保谷徹『幕末日本と対外戦争の危機-下関戦争の舞台裏』吉川弘文館(歴史文化ライブラリー289、2010.2)という本を、今年、買ったまま未読のまま手元にありまして、上記の書込みをみて、慌ててこの本を開いてみました。
 ご紹介してくださった論文などを元に、一般向けに刊行されたのがこの本のようです。

 しょぼい理由で購入したままになっていた本ですが、もともとあやふやな知識の寄せ集めだった頭の中が、「龍馬伝」をみていたら混乱してきて、わけがわからなくなってしまいましたe-452 
 この本を読んで、少し整理してみたいと思います。

#お気に入りの以蔵くんが死んでしまいましたが、かわりに登場した晋作は、龍馬よりカッコよくて、気に入ってますv-238 
 

 

その本でした!!
桐野
まいたけ君さん、こんばんは。

保谷徹氏のその本、私も買おうと思って忘れておりました。さっそくアマゾンで一発購入してしまいました(笑)。

それにしても、伊勢谷友介の高杉晋作、衝撃的な登場でしたね。昨今の大河ドラマのなかでも随一では。ガクト謙信よりも凄かったです。

たしかに龍馬よりもかっこいい。
こんなかっこいい晋作は初めてではないかと。

しかし、視聴率はワースト記録更新です。これは2部後半の出来の悪さが尾を引いているんでしょうね。

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あたりまえなのか 浅識なのか 答えがないのか 誰が正しいのか
日本国内の 武士の縦社会の時代から 世界の時代になる。外国との戦争が起こる前の時代というのか 島国日本 長州は その島国から独立国を作る夢をみる。現代 日本は 世界は 貿易 ビジネス社会 ビジネス マネーウォーズ  
2010/07/25(Sun) 13:06 | URL  | 村石太マン #.9HQfaqQ[ 編集]
保谷徹『幕末日本と対外戦争の危機-下関戦争の舞台裏』
 熊沢徹氏=保谷徹氏だったのですね。
 
 保谷徹『幕末日本と対外戦争の危機-下関戦争の舞台裏』吉川弘文館(歴史文化ライブラリー289、2010.2)という本を、今年、買ったまま未読のまま手元にありまして、上記の書込みをみて、慌ててこの本を開いてみました。
 ご紹介してくださった論文などを元に、一般向けに刊行されたのがこの本のようです。

 しょぼい理由で購入したままになっていた本ですが、もともとあやふやな知識の寄せ集めだった頭の中が、「龍馬伝」をみていたら混乱してきて、わけがわからなくなってしまいましたe-452 
 この本を読んで、少し整理してみたいと思います。

#お気に入りの以蔵くんが死んでしまいましたが、かわりに登場した晋作は、龍馬よりカッコよくて、気に入ってますv-238 
 

 
2010/07/26(Mon) 18:30 | URL  | まいたけ君 #BKdQhP/Q[ 編集]
その本でした!!
まいたけ君さん、こんばんは。

保谷徹氏のその本、私も買おうと思って忘れておりました。さっそくアマゾンで一発購入してしまいました(笑)。

それにしても、伊勢谷友介の高杉晋作、衝撃的な登場でしたね。昨今の大河ドラマのなかでも随一では。ガクト謙信よりも凄かったです。

たしかに龍馬よりもかっこいい。
こんなかっこいい晋作は初めてではないかと。

しかし、視聴率はワースト記録更新です。これは2部後半の出来の悪さが尾を引いているんでしょうね。
2010/07/26(Mon) 21:28 | URL  | 桐野 #hxjklqKc[ 編集]
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