歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
と題した大阪龍馬会主催の「龍馬大学校 夏期特別講座」第2弾。

1日(日)午後から開かれ、無事終えることができました。
もっとも、私はてっきり2時間(質問タイム含めて)だと思い込んでいて、実際は2時間を10分ほどオーバーして終わったため、時間超過で申しわけなかったと思ったのですが、じつは3時間枠だったという……。
たしかに依頼書を確認してみると、そうなっていました(汗)。

それで、改めて受講者のみなさんの質問に答える形で、テーマから外れた小松帯刀の京都邸「御花畑」の所在地や、「討幕」の定義はどうなのかといった話をして、何とか所定の時間をクリアすることができました。

こんなことなら、もう少しレジュメを充実すればよかったと後悔しきり。
それでも、A4で6枚あったのですが、あまり多いとよくないと思って、だいぶ削ったんですよね。もったいなかったか?

話の趣旨は、近江屋事件の真相について薩摩黒幕説が目立つが、根拠薄弱でとても成立しないことはすでに自明であること。それでは、慶応3年(1867)10月の大政奉還以降の政局の特質がどこにあるのか、それは幕府制度(朝廷の関白-両役制も含む)を廃止するのか否か、すなわち「廃幕」か「保幕」こそが分水嶺であり、従来の武力討幕派と公議政体派の対立を過度に強調した言説が史実にそぐわないことを、いくつかの史料を挙げて検証しました。

とくに朝廷に対する政権返上の上表や徳川慶喜の参内を、会桑が実力で阻止しようとした史実を確認しました。すなわち、大政奉還に一番反対していたのは、薩摩藩ではなく、会桑と幕臣強硬派などであり、大政奉還以後の政局が先ほど述べた武力討幕派と公議政体派の対立どころか、親藩-譜代勢力が「廃幕」と「保幕」をめぐって分裂・対立している状況を確認しました。これこそが当該政局の特質ではないかとお話ししました。

そして、こうした政局の特質を浮き彫りにすれば、近江屋事件の政治的背景がかなりクリアになることも付け加えました。

ほかにもまだたくさん話した気がしますが、きりがないのでこの辺で。
その後の懇親会も結局、講座の続きのようで、質問攻めに遭いました(笑)。
同会のみなさんの熱心さには脱帽です。

またすでにこのエントリーをアップする前に、受講された方から感想やコメントをいただき、有難うございます。もう少し早く書けばよかったです。非常に濃い時間を共有できて、主催者と受講者のみなさんに感謝です。

懇親会が終わって、用意していただいたホテルに帰ったのが11時前で、「龍馬伝」の最後の5分間ほどをBSで観ましたが、それだけでは感想の書きようがありませんので、土曜日の再放送を観てから書きたいと思います。
どうやら、西郷が長州行きをキャンセルしたという場面をやっていたようですね。のたうちまわる中岡慎太も実見しました。

よろしければ、下記をクリックして下さい。
人気ブログランキング

スポンサーサイト

【2010/08/04 23:21】 | イベント
トラックバック(0) |

ありがとうございました
大阪龍馬会
とても楽しい時間と充実した内容で、本当にありがとうございました。
久々に目からうろこの感動した講演会でした。

来ていただいて本当によかったです。

それにしても先生の知識の豊富さとすぐに出てくる人物名。すごいですね。

参加者の皆さんからも、声がいい、話し方がいい、内容が素晴らしいなど称賛の声を多数聴いております。

ぜひ、また大阪に来ていただきたいと思います。


コメントを閉じる▲
コメント
この記事へのコメント
ありがとうございました
とても楽しい時間と充実した内容で、本当にありがとうございました。
久々に目からうろこの感動した講演会でした。

来ていただいて本当によかったです。

それにしても先生の知識の豊富さとすぐに出てくる人物名。すごいですね。

参加者の皆さんからも、声がいい、話し方がいい、内容が素晴らしいなど称賛の声を多数聴いております。

ぜひ、また大阪に来ていただきたいと思います。
2010/08/05(Thu) 06:05 | URL  | 大阪龍馬会 #eFFH5vdw[ 編集]
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック