歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
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本日午後から、東京三鷹の武蔵野大学サテライト教室に出講。

同大学生涯学習講座の特別講座

「龍馬暗殺――近江屋事件の背景と真相」
の第1回目の講義。
詳細はここです。

今回のテーマは、

「龍馬は大政奉還派? 武力討幕派?」

昨夜遅くまでレジュメ作り。
B4で10枚の大作である。

受講者も大変多かった。そして熱心だった。
冒頭、「今日はガチです」と宣言。
史料にこだわることを伝える。

そして、大河ドラマで描かれる龍馬像(とくに慶応3年後半の)が最大公約数的な通説であり、同時に俗説であることを強調。
また武力討幕派とか大政奉還派といったレッテルを貼る前に、「討幕(倒幕)」とは何ぞやという、そもそも論が大事だとして、幕末の人々の「討幕」、研究者の「討幕」、現代の歴史ファンの「討幕」という異なる位相があることを伝える。その定義や区別が必要で、龍馬の位置づけについてもそれを踏まえた議論が必要と強調。

その後、本論に入り、大河ドラマの先週分、龍馬が土佐に帰ったのはなぜなのか、その目的、結末などを龍馬書簡や岡内俊太郎書簡などで検証。

大河ドラマなどで描かれる龍馬像が史実や史料と乖離したものだと、多くの受講者に理解してもらえたと信じている。

でも、やっぱりレジュメが多すぎて、最後の2枚が終わらずに次回まわし。
次回のテーマは、

「薩摩藩黒幕説の誤りはどこにあるのか?」

です。
この説がいつ頃から生まれたのか、どのような「根拠」があるのか、といったところから説き起こす予定です。


明後日は長野県上田市で講演。
レジュメはこれから作成。
それまでにいくつか片付けなければならない原稿あり。
また綱渡りの日々です。ああ(涙目)。

よろしければ、下記をクリックして下さい。
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【2010/11/19 21:28】 | 武蔵野大学社会連携センター
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今日は激しいくらいの熱心な講演をありがとうございました。
NAO4@吟遊詩人
坂本龍馬は決して平和主義者ではなく、寧ろ薩長と歩調を合わせた武力討幕論者であったというのは、日頃桐野先生のブログを拝見させていただいていたので、驚きではなかったのですが、後藤象二郎が推進し、山内容堂の大政奉還の建白書につながった土佐藩の大政奉還論と、坂本龍馬が今まで、あまりしっくり繋がってこなかったのですが、本日のお話で、大分見えてきました(そこは独立しているものだと)。

一般書を読むと、坂本龍馬は武力討幕派とは対立する大政奉還派と記述しているものも多数目にいたしまして、混乱することが多いのですが、本日史料を上げてご説明いただいて、大分納得がゆきました。恐らく学術研究としての幕末維新史は、こういった史料を使って一つ一つ掘り下げていくのだろうと思いました。

町田先生の専門書もいつしか拝読させていただこうかと考えております。次回講座も何とか都合をつけて参加いたしたく、宜しくお願いいたします。

知らない人に。
薬丸流
自宅のカーポートに木の束を積んだ軽トラックを置いているからでしょうか、あるいは時々稽古着を着ているのを見られていたからでしょうか、本日知らない人(近所の人らしい)に、
「龍馬暗殺は薩摩黒幕?なんですか?」と唐突に聞かれて驚きました。
歴史ものに関心のある初老のご婦人でした。
薬丸流も御存じだったのでまた驚きました。
桐野さんが実証されていることどもを語り、大河のドラマツルギーのおかしさを語りました。
彼女は熊本の人でした。
「なるほど~」
と言って去って行かましたが、さて…

映画やテレビの影響
千葉和彦
結局、御説の中で説かれているように、映画やテレビの影響、これに尽きるのだと思います。

それも、今の大河は追随者にすぎず、元凶(?)は『六人の暗殺者』と『龍馬暗殺』。この2本の映画がフィクションとしては傑作であり、あるがゆえに皆がバリエーションを作りたがる。

対抗策、としては、見廻組単独犯行説か会桑命令説に則った映画で、この2本に並び立つほどの傑作の出現を待つしかないのでしょうね…

御礼
桐野
NAO4@吟遊詩人さん、薬丸流さん、千葉和彦さん

コメント有難うございます。
また返事が遅れてすみません。

みなさんのご指摘のとおりですね。
理解していただける方が少なからずおられることがわかって、心強い限りです。


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コメント
この記事へのコメント
今日は激しいくらいの熱心な講演をありがとうございました。
坂本龍馬は決して平和主義者ではなく、寧ろ薩長と歩調を合わせた武力討幕論者であったというのは、日頃桐野先生のブログを拝見させていただいていたので、驚きではなかったのですが、後藤象二郎が推進し、山内容堂の大政奉還の建白書につながった土佐藩の大政奉還論と、坂本龍馬が今まで、あまりしっくり繋がってこなかったのですが、本日のお話で、大分見えてきました(そこは独立しているものだと)。

一般書を読むと、坂本龍馬は武力討幕派とは対立する大政奉還派と記述しているものも多数目にいたしまして、混乱することが多いのですが、本日史料を上げてご説明いただいて、大分納得がゆきました。恐らく学術研究としての幕末維新史は、こういった史料を使って一つ一つ掘り下げていくのだろうと思いました。

町田先生の専門書もいつしか拝読させていただこうかと考えております。次回講座も何とか都合をつけて参加いたしたく、宜しくお願いいたします。
2010/11/19(Fri) 22:24 | URL  | NAO4@吟遊詩人 #laIirjiw[ 編集]
知らない人に。
自宅のカーポートに木の束を積んだ軽トラックを置いているからでしょうか、あるいは時々稽古着を着ているのを見られていたからでしょうか、本日知らない人(近所の人らしい)に、
「龍馬暗殺は薩摩黒幕?なんですか?」と唐突に聞かれて驚きました。
歴史ものに関心のある初老のご婦人でした。
薬丸流も御存じだったのでまた驚きました。
桐野さんが実証されていることどもを語り、大河のドラマツルギーのおかしさを語りました。
彼女は熊本の人でした。
「なるほど~」
と言って去って行かましたが、さて…
2010/11/20(Sat) 22:52 | URL  | 薬丸流 #EBUSheBA[ 編集]
映画やテレビの影響
結局、御説の中で説かれているように、映画やテレビの影響、これに尽きるのだと思います。

それも、今の大河は追随者にすぎず、元凶(?)は『六人の暗殺者』と『龍馬暗殺』。この2本の映画がフィクションとしては傑作であり、あるがゆえに皆がバリエーションを作りたがる。

対抗策、としては、見廻組単独犯行説か会桑命令説に則った映画で、この2本に並び立つほどの傑作の出現を待つしかないのでしょうね…
2010/11/21(Sun) 04:04 | URL  | 千葉和彦 #B2zLP17c[ 編集]
御礼
NAO4@吟遊詩人さん、薬丸流さん、千葉和彦さん

コメント有難うございます。
また返事が遅れてすみません。

みなさんのご指摘のとおりですね。
理解していただける方が少なからずおられることがわかって、心強い限りです。
2010/11/28(Sun) 22:58 | URL  | 桐野 #hxjklqKc[ 編集]
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