歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
南日本新聞連載「さつま人国誌」第175回
―薩長同盟締結の舞台―

昨日、連載が更新になりました。

同紙サイトのここか、右のリンク欄「さつま人国誌」をクリックすれば、御覧になれます。

今回も前回の続きです。
タイトルを、前回を上、今回を下とすればよかったかもしれません。うっかりしてました。

小松帯刀の京都邸「御花畑」が薩長同盟の交渉と締結の場所でもあったという話を書きました。
薩長同盟締結に関しては、有名な割に一次史料が少ないです。
龍馬の関与がどの程度だったかを示す決定的な史料もありませんし、結局、木戸孝允が龍馬に裏書を求めた有名な六カ条の書簡が根本史料になっています。

薩摩藩側もほとんどなくて、一次史料は『桂久武日記』だけです。
桂久武も交渉の積極的な当事者でもないし、また在京中、体調不良もあって、「御花畑」にもあまり顔を出していません。
主に桂の日記と、木戸孝允の伝記『松菊木戸公伝』や同行した品川弥二郎の述懐談などで推定するしかないのが現状です。

それらを総合的に判断すると、締結場所は「御花畑」しかないだろうというのがとりあえずの決論です。
締結前日まで木戸らが「御花畑」に滞在していることが確認できるからです。
最後の段階、つまり翌日に二本松の藩邸で締結された可能性も排除はできませんが、それを裏付ける積極的な証拠というか史料を欠いています。また、同盟の密約的な性格上、二本松藩邸では機密漏洩の可能性が大きくなるので、その点からも藩邸より閉鎖的な「御花畑」のほうがふさわしいかなと思っているところです。

次回は年内最後の連載ですが、写真の関係で何にしたらよいかまだ決めていません。

よろしければ、下記をクリックして下さい。
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【2010/12/21 10:57】 | さつま人国誌
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