歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
私の郷里は、シベリアから鶴が多数飛来するところで知られている。

しかし、数日前から鳥インフルエンザで数羽の鶴たちが死に、しかも、強毒性の鳥インフルだと判定された。

感染地域は鶴たちのねぐらになっている干拓地。
実家からすぐ近所で、子どもの頃、よく遊んだ所でもある。
干拓地の大きな用水路には、フナ、ナマズ、ウグイ、雷魚などの魚がたくさんいたし、夏はセミやカブトムシを採集に行った所。

ここから半径10キロ圏内に実家も入っている。
また養鶏農家も多く、500万羽も飼っているという。私の同級生や知り合いの家もある。
いま、地元の養鶏農家は水際作戦で徹底的な感染防止策をとっているが、戦々兢々だろう。もし一軒でも鳥インフルが検出されたらと思うと、同情を禁じえない。

干拓地は人の出入り禁止エリアとなり、この年末年始、市外や県外からの観光客をあてこんでいたのも全部ダメになった。養鶏業と観光はダブルパンチである。
昨年は地元に長くいた電機メーカーも撤退して、1000人を超える失業者を生んだ。
それに輪をかけた苦難である。

何とか、鳥インフルが拡大せずに、このまま沈静化するのを切望してやまない。

それにしても、やはり鶴の越冬地の一極集中の弊害が祟った感じがする。
私が小学生のとき、鶴はせいぜい1500羽しか飛来していなかった。
それが、ここ十数年、万羽鶴になっている。

専門家からは一極集中を危惧し、分散化を提案する声があったが、地元の観光振興のため、「万羽鶴」のキャッチフレーズが優先された。
今後、この方針も再検討せざるをえないだろう。

出水の鶴は、ナベヅルとマナヅルが多く、両種で100%近くを占める。
なかでも、黒っぽいナベヅルが多く、全体の95%はいるだろう。
ナベヅルより大きくて優雅なマナヅルは数百羽飛来する。

先々月、郷里で講演をしたとき、時間を割いて鶴の見学に行った。
飛来したばかりで、まだ数百羽しかいない時期だったが、そのとき撮影していた地元のカメラマンさんが講演に来られ、そのときの写真をいただいた。
その写真を紹介する。紙焼きでいただいたものをスキャナにかけたので、粗い画質になっていますが、実物はもっときれいです。

これがナベヅル。小さくて黒い。
出水の鶴01_640

マナヅル。白っぽくて眼のまわりが赤い。
出水の鶴02_640

青空を編隊飛行するナベヅル
鶴3

鶴の里がなくならないことを祈るばかりである。

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【2010/12/25 23:28】 | 雑記
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心配です
ながお
 桐野様 こんばんわ

久しぶりに出水の弟から連絡があって、歴史は興味がないと言っていたのに、10月の桐野さんの講演を聴きに行って、本にサインをしてもらい質問までしたと報告を受け、喜んでいた矢先のこの鳥インフルのニュースでした。弟も電機メーカーをリストラされ失業しています。被害がこれ以上拡大しないように祈るばかりです。



心配です
桐野
ながおさん

10月の講演会に弟さんも出席されたのですか。
弟さんも某電機メーカーをリストラされたのですか。大変ですね。
少しでも地元が元気になればいいですが……。

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心配です
 桐野様 こんばんわ

久しぶりに出水の弟から連絡があって、歴史は興味がないと言っていたのに、10月の桐野さんの講演を聴きに行って、本にサインをしてもらい質問までしたと報告を受け、喜んでいた矢先のこの鳥インフルのニュースでした。弟も電機メーカーをリストラされ失業しています。被害がこれ以上拡大しないように祈るばかりです。

2010/12/26(Sun) 00:14 | URL  | ながお #-[ 編集]
心配です
ながおさん

10月の講演会に弟さんも出席されたのですか。
弟さんも某電機メーカーをリストラされたのですか。大変ですね。
少しでも地元が元気になればいいですが……。
2010/12/28(Tue) 01:06 | URL  | 桐野 #hxjklqKc[ 編集]
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