歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
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日次記です。

10日(木)
早起きして羽田に向かう。
早起きしすぎたためか、2時間近くも待ち時間があった。

鹿児島空港に着くと、県庁の方(青少年男女共同参画課)がお出迎えで恐縮する。
車で鹿児島県資料センター黎明館まで送迎してもらう。

イベントは「かごしま地域塾推進大会」というもので、地域で活動している諸団体の報告や実演などがあった。
私の講演はイベントの最後に組まれていた。
演題は「幕末薩摩の人々に学ぶ」というもの。
主催者が青少年教育の担当部署だが、もともと教育寄りの話はできないので、歴史上の出来事や人物から教訓をくみ取るというスタンスでお話しさせてほしいとお断りした。

事前にお話をいただいたときには、郷中教育にも触れてもらいたいとのことだったので、新納忠元が制定したとされる「二才咄格式定目」(にせばなしきゃくしきじょうもく)について、その成立背景や目的・趣旨などを簡単に説明し、そのなかに盛り込まれている「穿儀」という言葉に注目すべきだろうという話をした。

郷中教育は前近代の産物で、忠孝の倫理と武士道の実践を眼目にしているだけに、現代では受け入れがたい面があるのを踏まえつつ、「山坂達者」(山岳歩行による鍛錬)などの体育面と、「僉議」(詮議)という横のつながり(相互批判による判断力涵養)は今日的に読み替え可能ではといった趣旨である。

あと、幕末薩摩の人々として、島津斉彬、西郷隆盛、大久保利通の3人の逸話を紹介した。3人とも超有名人だが、どれもあまり知られていない逸話を披露したので、少しは意外性があったかもしれない。

夜は加治木家の当主島津義秀氏のお招きで、薩摩ISHIN祭の方々との懇親会に参加。
黒豚しゃぶしゃぶを堪能しながら懇談した。
とくに島津義弘の評価、第17代当主なのか否かについて私見を述べる。納得していただいたかどうかはわからない。

そうそう、参加のお一人から「天吹」(てんぷく)という薩摩独特の笛を頂戴した。私のためにわざわざ作っていただいたそうで、感謝することしきりである。
尺八を短くしたもので、穿穴の数も少ない。唇に上面をあてて吹くものらしい。実演をしていただいたが、帰宅してから吹いてみたけど、さっぱり音が出ない(汗)。何せ音を出すだけで3カ月かかるというから、どうしたものか。

3次会まであって、アルコールに弱い私は大変でした。でも、最後にいただいた赤ワインはおいしかったです。

11日(金)
翌朝、弟家族の車で出水の実家に帰省。
母の一周忌の法事をおこなった。
親戚や友人の方々をお招きして小規模な懇親会。
最近、親戚とも冠婚葬祭でしか会わないなと思う。

法事終了後、母のあとに亡くなった伯母に焼香のため、いとこの家に行く。
県境を越えて水俣にある。
懇親会で、そのいとこに徳富蘇峰・蘆花兄弟の生家はどの辺なのか、たまたま尋ねていたため、いとこがわざわざ兄弟の生家に連れて行ってくれた。
私は郊外にあるのかと思っていたら、町中にあるのがわかって少し意外だった。
兄弟の生家はもともと豪農だったが、回船業と造り酒屋で財をなしたらしい。
生家もほぼそのまま建物や内庭が残っていて、内部は見学可能な展示スペースになっていた。
兄弟の父一敬(かずたか、淇水と号す)は横井小楠の高弟にして相婿。
坂本龍馬が慶応元年(1865)に薩摩から北上して熊本の小楠を訪ねたとき、一敬も居合わせ、龍馬の様子を書き記している。色の浅黒い大男で、琉球絣を着して薩摩拵の大小を差しており、どれも大久保一蔵から用意してもらったと龍馬が語ったという。龍馬が薩摩武士に扮していたことがわかる貴重な手記である。

残念だったのはカメラを持参しなかったこと。
先月、名古屋での講座のあとに知多半島の大野城跡を見学したとき、手持ちのコンパクトデジカメが不調でシャッターが押せなくなった。おそらくおシャカになったと思う。思えば、2年ほど前一眼レフ故障のときに応急で買ったものだが、初期不良でまったく作動せず、あとで交換してもらった、いわくつきのカメラ。手ぶれも多かったし、まったく未練はない。
まあ、天下のニコンの名が泣く粗悪品だわな。金輪際ニコン製品は購入しないことにした。
かといって、一眼レフを持参するのは大げさだったので、カメラを持って行かなかったのである。
再訪の機会があるかどうかわからないので、唯一の心残りである。

その後、いとこの家で焼香。
子どもの頃、よく遊んだ家で懐かしかった。

それからリムジンで空港に向かう。
21時過ぎに羽田着。

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【2011/02/13 12:43】 | 日次記
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リンクさせていただきました
古瀬 徹
初めて失礼します。

先日の南日本新聞の貴稿拝読し、「島津義久」読みました。

このことを
拙ブログ「大隅国高山郷の歴史」K0138に書きました。

今日は、貴ブログのことをtwitterで知り
ランクさせていただきました。K0144

鹿児島へは5年前に来ました。
4月で70歳です。
歴史はまったくの素人です。


上川路 直光
先日の夜は貴重なお話ありがとうございました。
天吹は音が出るまで苦労しますが、
どうぞ鹿児島の文化を堪能されてください。

またお会いできることを楽しみにしております。

なんと
岩剣石塁
講演があったこと、今知りました(泣)


164go
出水に帰郷されておられたのですね。
武本、それから熊本水俣には
従兄弟がおります。

徳富蘇峰の生家、機会があれば
行ってみたいと思います。


すみません
桐野
岩剣石塁さん

お久しぶりです。
講演の告知ができず、すみません。
おそらく関係者だけの会でしたので、外部には告知できなかったと思います。

すでに予定されているのでは、今年9月25日(日)、宝山ホールでの講演があります。
ぜひご参加下さいませ。

ブログ拝見
桐野
古瀬 徹さん

はじめまして。
ご紹介有難うございます。
ブログも拝見しました。
拙著読んでいただき、有難うございました。
今後ともよろしく。


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コメント
この記事へのコメント
リンクさせていただきました
初めて失礼します。

先日の南日本新聞の貴稿拝読し、「島津義久」読みました。

このことを
拙ブログ「大隅国高山郷の歴史」K0138に書きました。

今日は、貴ブログのことをtwitterで知り
ランクさせていただきました。K0144

鹿児島へは5年前に来ました。
4月で70歳です。
歴史はまったくの素人です。
2011/02/13(Sun) 20:56 | URL  | 古瀬 徹 #v6B3XZ1k[ 編集]
先日の夜は貴重なお話ありがとうございました。
天吹は音が出るまで苦労しますが、
どうぞ鹿児島の文化を堪能されてください。

またお会いできることを楽しみにしております。
2011/02/13(Sun) 22:51 | URL  | 上川路 直光 #kO4bfBBs[ 編集]
なんと
講演があったこと、今知りました(泣)
2011/02/14(Mon) 00:27 | URL  | 岩剣石塁 #-[ 編集]
出水に帰郷されておられたのですね。
武本、それから熊本水俣には
従兄弟がおります。

徳富蘇峰の生家、機会があれば
行ってみたいと思います。
2011/02/15(Tue) 12:28 | URL  | 164go #fzZwSRbU[ 編集]
すみません
岩剣石塁さん

お久しぶりです。
講演の告知ができず、すみません。
おそらく関係者だけの会でしたので、外部には告知できなかったと思います。

すでに予定されているのでは、今年9月25日(日)、宝山ホールでの講演があります。
ぜひご参加下さいませ。
2011/02/15(Tue) 23:45 | URL  | 桐野 #hxjklqKc[ 編集]
ブログ拝見
古瀬 徹さん

はじめまして。
ご紹介有難うございます。
ブログも拝見しました。
拙著読んでいただき、有難うございました。
今後ともよろしく。
2011/02/15(Tue) 23:47 | URL  | 桐野 #hxjklqKc[ 編集]
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