歴史作家桐野作人のブログ                                      織田信長と島津氏・薩摩藩・幕末維新を中心に歴史にまつわる身辺雑記
南日本新聞連載「さつま人国誌」第185回
―来鹿し近代医学を普及―

昨日、連載が更新になりました。
同紙サイトのここか、右のリンク欄「さつま人国誌」をクリックすればご覧になれます。

今回は前回の続きで、ウィリスが東京での夢破れて、来鹿し、鹿児島医学校の院長として活躍するところです。
ウィリスの月給900ドルというのは、当時破格の条件のようですね。
その分、彼はその報酬に見合う、あるいはそれ以上の仕事をしました。
優秀な医師を育成したこと、そして多くの患者を診療・手術したことです。

明治3年(1870)、入院した重症患者の治療記録が残っていますが、4歳から76歳まで、あらゆる世代を診ています。症状も、

踝骨脱傷、白内障、梅毒瘍、頭脂癌、陰嚢水腫、肩胛関節脱臼、淋病眼、下肢関節短屈、角膜開陽、尿管漏、下疳面瘡、全身衰弱、便毒、両脛骨潰瘍、結核兼脛骨膜炎、蛋白尿、結膜腫、脱肛痔、鼠蹊膿瘡

など多種多様で、内科、外科、泌尿器科、眼科、整形外科などあらゆる診療科に及んでいます。
当時の西洋医は何でも診たんですね。

なお、ウィリス夫人になった江夏八重子については、墓その他につき、掲載後、貴重な情報をいただきました。
有難うございます。

次回は、西南戦争勃発でのウィリスの動向、西郷隆盛との別れ、離鹿について書きます。

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【2011/03/15 13:11】 | さつま人国誌
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診療科
岩剣石塁
 現在の都市部の大病院では、専門の診療科で
各専門医による診療が行われていますが、
僻地の診療所に行くと、一人の医師が
専門外の傷病の診療まですべて診られます。
 ある程度臨床経験を積まれた医師に当たるか、
大学出たての医師に当たるかは運ですが(汗)

 当時最先端の西洋医学による治療を受ける
ことができた赤倉の患者は幸運だったですね。
 

偉丈夫ウィリス
坐忘
治療の質と量、そして敵味方を問わず治療する赤十字精神、優れた人材の育成と、まさに神業の領域に属するような人だったのですね、改めて瞠目させていただきました。
門下の高木兼寛が脚気論争で主流のドイツ医学の定説を下して、多数の将兵の損耗を食い止めたことは画期的でしたが、彼の実証的態度はウィリスから受け継いだものだったのでしょうかね。
いずれにしても、ウィリスという人はもっと広く知られ、感謝されて然るべき人だと思いました。

ウィリス
桐野
岩剣石塁さん、坐忘さん

返事が遅くなり、すみません。

ウィリスはたしかにすごい人ですね。
鹿児島では決して忘れていけない恩人だと思います。


昨日の
岩剣石塁
5月4日の南日本新聞朝刊のひろば欄によると、
ウィリスの息子・アルバートの娘の方が
大阪で87歳でご健在だとか。

新聞見ました
桐野
岩剣石塁さん

南日本新聞の当該記事、本日読みました。
何と、私の連載が紹介されていたんですね。
私も在鹿の友人から子孫がおいでだと知らされておりました。
一度お目にかかれたらいいなと思います。
情報有難うございました。


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この記事へのコメント
診療科
 現在の都市部の大病院では、専門の診療科で
各専門医による診療が行われていますが、
僻地の診療所に行くと、一人の医師が
専門外の傷病の診療まですべて診られます。
 ある程度臨床経験を積まれた医師に当たるか、
大学出たての医師に当たるかは運ですが(汗)

 当時最先端の西洋医学による治療を受ける
ことができた赤倉の患者は幸運だったですね。
 
2011/03/16(Wed) 01:06 | URL  | 岩剣石塁 #qHI8YIeE[ 編集]
偉丈夫ウィリス
治療の質と量、そして敵味方を問わず治療する赤十字精神、優れた人材の育成と、まさに神業の領域に属するような人だったのですね、改めて瞠目させていただきました。
門下の高木兼寛が脚気論争で主流のドイツ医学の定説を下して、多数の将兵の損耗を食い止めたことは画期的でしたが、彼の実証的態度はウィリスから受け継いだものだったのでしょうかね。
いずれにしても、ウィリスという人はもっと広く知られ、感謝されて然るべき人だと思いました。
2011/03/19(Sat) 13:13 | URL  | 坐忘 #BbVmplvY[ 編集]
ウィリス
岩剣石塁さん、坐忘さん

返事が遅くなり、すみません。

ウィリスはたしかにすごい人ですね。
鹿児島では決して忘れていけない恩人だと思います。
2011/03/27(Sun) 21:14 | URL  | 桐野 #hxjklqKc[ 編集]
昨日の
5月4日の南日本新聞朝刊のひろば欄によると、
ウィリスの息子・アルバートの娘の方が
大阪で87歳でご健在だとか。
2011/05/05(Thu) 23:36 | URL  | 岩剣石塁 #qHI8YIeE[ 編集]
新聞見ました
岩剣石塁さん

南日本新聞の当該記事、本日読みました。
何と、私の連載が紹介されていたんですね。
私も在鹿の友人から子孫がおいでだと知らされておりました。
一度お目にかかれたらいいなと思います。
情報有難うございました。
2011/05/06(Fri) 19:32 | URL  | 桐野 #hxjklqKc[ 編集]
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